「アート思考」の話
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アートという営みは、一体どういう作動原理によって動いているのだろうか。その原理を理解し、その原理に従って様々な物事について考えてみるということ。そのような思考を「アート思考」と呼びたい。 では、アートの営みの根底にあるのは、一体どういう原理なのだろうか。それは、人工物の制作における規範と逸脱の歴史的動力学だろう。 (中略)
アート的思考とは、トレンドが移り変わっていく運動の法則を、
過去の歴史を参照して自らを更新していこうとする再帰性と、 あらゆるものが過去の経緯によって制約されるという経路依存性 とを通じて理解していく思考のことだ。先に「規範と逸脱の歴史的動力学」について説明した。そのダイナミズムを生み出す、より根底的な力が再帰的な経路依存性だということになる。