集中力
まったく同じ作業時間が与えられても、集中できた方が仕事は進みます。つまり、集中力がうまく使えれば生産性は向上します。これはタスク管理にとっても悪いことではありません。 たとえば、〈GTD〉では「気になること」を適切に管理することによって「水のような心」(いわゆるフロー状態に近いもの)を得ることが目指されています。適切に集中力を発揮できる環境を得る、ということです。 たしかに、「気になること」がハエのように頭の周りを飛び交っていると、なかなか集中しにくいものです。特に迷いは厄介です。「今自分がやるべきことは、この作業なのかだろうか」と半ば思いながらその作業に集中するのは、相当に困難でしょう。
その意味で、タスク管理の一つの目標は「今、自分がやることはこの作業なのだ(この作業でいいのだ)」と思える状態を作ることだと言えます。そのような状態は、集中力を発揮するための基本的な土台となってくれます。