会社のプロジェクトと自分のプロジェクト
会社などで、半年くらいかかるプロジェクトが設定されたとする(たとえば、来期の売上げを5%アップさせる、とか、大型案件の契約獲得に向けて動く、とか)。仮にそれをプロジェクトXと名付ける。 プロジェクトXの達成には、複数人の行動が必要となる。
その中に、自分も含まれるとする。
https://gyazo.com/19d5879a0490df551ac00aae130c99ea
このとき自分のタスク管理においては、「プロジェクトXを達成するために自分ができる複数の行動」の管理が要請される。
タスク管理ツールでは、「プロジェクトX」という項目が設定されるだろう。
しかし、それは会社全体が管理する「プロジェクトX」と同値ではない。
その集合に含まれる一要素でしかない(その要素もまた集合ではある)
このとき、それぞれの要素が独立的であれば話は簡単である。
自分に割り当てられた作業を、自分がこなせば(そして、それを他の要素(つまり社員)も同様に行えば)、会社のプロジェクトは達成される
しかし、独立的でないならば、話はややこしくなる。
自分がすることが、他人のしたことに影響を受ける
自分がしたことが、他人のすることに影響を与える
あるいは、会社の外部要因によって、会社全体のやることも変わる
それぞれの要素が、密に絡まり合っているとき、話のややこしさは等比級数的に膨れあがってく
極端な例を考えれば、
私が上長を説得し、その上長が上長を説得し、その上長が最終決定者を説得して、売上げアップ5%の目標を4%というラインに引き下げる、ということも可能となる。
複数の人間の行動と意思決定が関わってくる(非常に不確定)
しかもその結果、他の人のやるべきことも変わってくる
簡単な例を考えれば、
自分がやるべきことが、他の人によって行われていた場合
自分のやるべきことが、(他人のミスや妨害によって)増えていた場合
などもある。
とりあえず、このように複雑で動的なゲームが行われる。
GTDをマスターしていたとしても、「会社のプロジェクト」の達成に効果的なノウハウが得られるわけではない
「会社のプロジェクト」の中にある「自分のプロジェクト」の達成には効果的ではある
もっと静的なリストの扱いがメインである。
逆に、「チームにおけるGTD」という考え方で、拡張版を考えることはできるかもしれない。
玄武.iconGTD本の中でも少し組織やチームへのGTDへの応用が書かれていた部分がありましたが、かなり限定的なもの(会議を例にこの会議に望んでいる結果は何ですか?、会議が終わった後に「次にとるべき行動ははっきりしていますか?」などだったと思います。
takahrt.icon Omni group のフェイスブックより引用
Omnifocusの中で新しい!
Omnifocus proとビジネスを構築:
ジェイソンアトウッド, 株式会社arkus なぜ彼らがomnifocus proを会社全体に配備し, それを使用して従業員をサポートしているのかについて話します.
玄武.icon同じ記事を私も最近読んでいました。
お金のかかる話(それでも、それだけの見返りがあると踏んでいるのでしょう)
個人のタスク管理ツールであるOmniFocus(とGTDのやり方)を教育して集団でのタスク管理における共通のワークフローを作り出して進めるやり方
方法論であるGTDとそのツールであるOmniFocusの両輪
タスク管理ツールを(ここではOmni Sync Serverによって)引き継ぐいう発想も面白い
OmniFocusのコツやヒントなどがSlackやGoogleドキュメントなどで社内で共有されているとのことで、その内容を知りたいと思いました。
takahrt.icon 社内全員でGTDは、できない話ではないですね
業務内容によりますが、チーム協働といえど、個人個人で取り組むタスクがある程度発生する環境であれば、有効だと思います
また、上司が部下(複数名)にGTDをさせて、上司がマネジメントをすることも可能であると思われます
実際、まったくタスク管理の手法を知らない部下を持ったとき、やらせた事があります
難しいのは、全員でなくて一部の人員がやる場合
会社に既存の(何かしらの)タスク管理、プロジェクト管理システムがある状況で、「私」が個人でGTDを実践する場合だと思われます
その場合でも、「私」がマネジャー、リーダーであるならば、ひとりでGTDを実践することは可能でしょう
まったく不向きなのは、既存のシステムがある状況で、「私」が、部下・チームの一員の立場であるときだと思われます。