セクション法
〈セクション法〉は、積極的に時間に区切り(セクション)を入れていく方法です。切羽詰まらないとなかなか取りかかれないシチュエーションはよくありますが、逆に言えば切羽が詰まったらとりかかれるということです。だったら、意図的に切羽を詰めてしまえば取りかかれるようになる、という発想です。 六時間という時間があるならば、それを一つの大きな塊として捉えるのではなく、たとえば二時間ごとの三セクションとして捉えます。そして、それぞれの時間でやること(あるいは行動のテーマ)を決めておきます。最初のセクションでは頭を使う作業を行い、次のセクションでは体を使う作業を行い、最後のセクションでは事務作業や整理作業を行う、といった切り分けです。こうしておくと、「あと十五分で終わり」のような締切が定期的にやってくるので、ミニマムな切羽詰まり感が出せます。
同じことは、数ヶ月を要するような大きなプロジェクトの計画にも適用できます。六ヶ月の期間があるならば、二ヶ月ごとの区切りで段階的に締切を設定したほうが、大雑把に六ヶ月で締切を設定するよりも行動はうまれやすいものです。基本的に、捉え方が大雑把だと使い方も大雑把になってしまうものなので、できるだけ細かい区切りを意識するとよいでしょう。