「倉下忠憲さんに『DoMA』について聞く」の感想
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感想というか、心に残ったところ
11分30秒頃
倉下:GTDは先にフロー、構造を建てる。最終的に「GTDがうまく行かない」と言った人はGTDぽい事はしている。アレンジしている。アレンジが逸脱…、失敗として捉えられるんじゃなくて、本来はそれが成功なんだよ という話なんですね。それを原点に戻していくと、初めから自分で作りましょう(という話に)
倉下:日本人は真面目な方が多くて、GTDがXXXた時に(takahrt.icon聞き取り不能でした)「この通りやらなければならない」て人が多いんですよ。それはアレンジ性を否定しているわけで。方法を自分に合わせるんじゃなくて、自分を方法にあわせる方になってしまっている。これはしんどいし、つらい。修行感がでてくるというか。うまくいかないし「タスク管理なんかいやだ」となってしまうのは勿体ない。不幸な出会いなので。
倉下:僕が「自分で作っていきましょう」と言うと、それはそれで拒否反応というか、全然やり方わからへんと困ってしまう人もいる。これがいいんやと思ってもらえる人には、これが一番良い始め方ではないか。
大橋:PC自作に近い感覚がある。
takahrt.icon 音声020の前半の面白かったところはここだと思います。web記事のリードには「GTDに対するオルタナティブとして」と記載がありますが、そうなんですね。GTDがうまく行っていると思っている人にも、GTDがうまく行かないと思っている人にも、どちらにも感応する話だなと思います。 18分40秒頃
倉下:GTDは50人いたら48人位は一回は挫折していると聞きますね。一回は挫折するメソッドってどうなんでしょう。
takahrt.icon ここは笑いました
倉下:学び方が、デザイン全体を解っている人(トレーナー)がとなりに居るという前提で組まれている気がしてならない。公認トレーナーに教えを請わなければできないタスク管理は、汎用性が無いなとは思えます。
takahrt.icon このオーディオを聴いたあと、Googleで「GTD 挫折」で検索してみたら、わらわらと出てくる出てくる体験談。挫折という性質上、ブログとかで公表せずに静かに挫折していく人はもっと多いんでしょうね。
20分20秒頃
大橋:倉下さんはわりとご自身の言葉をブログなどで書いていただいているんですけど、これを見て「そっか」とメタに理解できる人と、あとは、この通りに作んなきゃだめかという人と
倉下:そうそう。それは困りますよね
大橋さんもTaskChuteで同様に感じているらしい
倉下:使い方の違う人のいくつかの画面を並べて… 勘違いは減るでしょうけど、ちょっと逃げの一手ですね
いくつかの事例を公開するという手段もありますが、大橋さんいわく「パーマンのコピーロボット」だと
takahrt.icon なんとなく、お手本の通りにつくってしまう人の気持ちも、わからないでは無いですが
ぷーあるちゃ.icon挫折して、諦めるのか、アレンジするのかが別れ道ですね
takahrt.icon 雑文を書きます
自分の身において考えてみると、GTD実践において自分は書籍をよく読むほうだと思います。
仮に、オルタナティブな自作ツールを仕上げたとして、効果測定をどうすればいいのかは分からない。タスクが行き詰まった時にシステムが悪いのか、単に仕事に慣れていなくて、自分自身の才覚で行き詰まったのか。その見極めが難しそうな気がします。
例えば自作PCであれば、起動時のメモリーチェックを通過するとか、ベンチマークソフトを走らせて狙ったスコアを獲得できたとか、PCとして良品であるかは察しがつくのですが、自作したシステムで、都度アウトプットの量も内容もかわるであろうツールは、どうやって見極めよう
結局「これでいいんだ」「安心」などが導かれれば成功ということになりそうです。
GTDなら「ストレスフリー」もありましたね
私はある程度、家庭で料理をしますが、レシピを見ないで作れるのは目玉焼きと味噌汁くらいなもので、ちょっと工程が込み入った料理は、すぐにレシピを調べてそれを基に材料を買ったり、調理をします。
レシピもクックパッドあたりだと、投稿者によっては、私が確認したい事柄が暗黙の了解として抜けていたり、調味料の分量が「塩:適量」だったりして、素人の私には適量がわかりません
良く使うのは、味の素やキューピーなどの調味料メーカーのウェブサイトに掲載されているレシピです。これらは「塩:小さじ1/4」などと、迷うところがありません
実は、私は北東北出身で、基本的にしょっぱい味覚で育っており、妻は関東出身でそうではない。さらに、私の職場は高齢者サービス業で減塩食を調理・提供していて、さらに塩味が少ないという状況です。このような状況の中で、レシピを守ることを重要視してますが、美味いまずいの判断の場でまずいに転がっても「まずい料理になったのは私の技量のせいで、レシピは標準的なものだった」と自分を納得させることができます。
感覚的に塩を足したり、水を足したりしてうまい料理に仕上げるのは、私にとっては難しいことなのです。家庭用のカレーを作るときも、なるべくパッケージに記載のレシピにあわせて作ります。
GTDの書籍にシステムを求めるのは、書籍にあるシステムは良いものだという仮定があってしていることなので、私にとっては、大手調味料メーカーのレシピを読んで料理をするのと同類になります。
GTDのアレンジに関して書きますと、GTDの基本のプロセスに含まれていない事柄… 例えば実行をサポートする機能がないとか、そのような部分の補強をしていますが、私はプロセスの改良までは手を出していない気がします。
なんか自作が良いという方向に反論しているような雑文になってしまいましたが、もしそう読まれた方がいたら「書籍を中心に実行している私の気持ち」をつらつらと書いただけですので、こんな奴もいるんだくらいで納めていただければありがたいです。
実践編は、大橋さんが記述したアウトラインを基に、両者で対談してます。ツールの使いこみも見られ、面白かったです。
次回予告によると、さらに改良したDoMAで、続編が準備されてるそうです。