Doingリスト
〈Doingリスト〉は「今からすること」に関するリストです。「今」という時間から一○分~一時間先の時間を管理するのに活躍します。 ■運用
まず、これからとりかかる作業を順序立てて書き並べていきます。スパンは一時間くらいがよいでしょうが、十五分や三十分など一区切りにしやすい時間ならなんでも構いません。作業を並べ終わったら、そのリストを上から順に実行していきます。例外なく頭から順繰りに進めていきます。
タスクの実行中に他にやるべきことを思いついたら、それを右側あるいは下側など、リスト領域とは別の場所に書き込んでおきます。その場所を〈保留スペース〉と呼ぶことにしましょう。思いついたことを保留スペースに書き終えたら、再び脇目もふらずリスト項目の実行に戻ります。
リスト項目の処理が終わったら、先ほど保留スペースに放り込んでいた作業について検討を始めます。そして、新しい作業を始めるときは、また新しいDoingリストを立ち上げます。その繰り返しで作業を進めていきます。
■効用
たった五つの行動でも、作業に集中していると、そのいくつかを忘れてしまうことはよくあります。それらの作業を記録しておけば、忘れずに作業を進められますし、また、忘れるかもしれないという心配からも解放されます。
■応用
注目したいのは、作業中に思いついた追加要素は別のリストに入れてしまうというやり方です。これは、目の前にあるリストをクローズしていると言ってよいでしょう。
目の前の作業から離れることはしたくない。さりとて頭の中に置いておくのも邪魔だ。だったらリストに記入しておこう、という流れはよくありますが、別のリストを作ってそこに放り込むスタイルは、一見面倒なように見えて、リストを機能させるには効果的な方法です。
「今からすること」リストに思いついたことをどんどん追加してしまうと、それは「今からすること」リストではなく、「やるべきこと」リストになってしまいます。リストが変質してしまうのです。リストを切り分ける行為には、それを防ぐ意義があります。ここでも〈混ぜるな危険〉の原則が生きています。
ref.
これはあんまりよろしくない案だったかも
むしろタグを作る(例えば「Doing」)、Doingのプロジェクトを作る(例えば「今からすることに集中する」とかのプロジェクト名)ようにしてそのタスクだけを表示させた(OmniFocusでいうフォーカスする)方が効果的だったかも