Roo Code
https://github.com/RooVetGit/Roo-Code
Roo Code はVSCodeで利用可能な、AIによるコーディングまたは周辺作業のアシスタントを行う拡張機能
Clineをフォークして作られている
Roo Codeの概要
AI搭載の自律型コーディングエージェント
エディタ上で動作し、自然言語でコミュニケーションを行いながら、ファイル操作やブラウザ操作などを自動化できる
目的に合わせた「モード」(チャットモード) を切り替えられる
「Code」「Architect」「Ask」などのビルトインモードに加え、カスタムモードの作成が可能
さまざまなAPIやモデルと統合できる
OpenAI互換のAPIやAnthropic、AWS、Azureなど、複数のプロバイダを自由に設定できる
コストは、使用するAPIに応じた料金が発生する。(従量課金制)
主な特徴とできること
Adaptive Autonomy (自律度の調整)
手動承認
提案されるファイル編集やコマンドを毎回確認・承認して実行する
自動承認(オートパイロット)
すべての操作を自動で実行し、効率を高める
ハイブリッド
特定の操作のみ自動承認し、リスクの高い操作は確認を取るなど柔軟に設定可能
幅広いAPIやモデルとの統合
OpenAI互換API (OpenRouter, Anthropic, Glama, OpenAI, Google Gemini, AWS Bedrock, Azure, GCP Vertex, ローカルモデル等) に対応
モードごとに異なるモデルを使用可能 (例: 高度なモデルをArchitectに、コストを抑えるモデルをCodeに割り当てるなど)
トークンやコスト使用状況のモニタリングも可能
プロンプトと生成物に対してどのくらいのコストが掛かったのかを都度、教えてくれる
https://scrapbox.io/files/67949e0aa13647cf6631cc09.png
カスタムモード (Custom Modes)
ビルトインモード
Code
コード作成や実行など、汎用的な開発モード
Architect
ソフトウェアの高レベル設計やアーキテクチャ議論に特化
Ask
技術的なQ&Aや情報収集
ユーザー作成モード
たとえば「QAエンジニア」「PM」「UI/UXデザイナー」など、役割や権限を細かく指定可能
ファイル操作の制限や特定のパターンへの編集権限など、独自ルールを設けられる
モード間の自動切り替え
実行内容によって別のモードへの切り替えをリクエストすることも可能 (例: コードが完成したらテストを書くために「Test Engineer」モードに切り替える)
ファイル・エディタ操作
ファイルの読み書き、差分表示
リンターやコンパイルエラーへの対処
エディタのタイムライン機能との連携でいつでもロールバック可能
ターミナルコマンドの実行
パッケージインストール、ビルド実行、テスト実行など自動化
出力の監視やエラー検知に対応
サーバー起動などを並行して行いながら開発を継続できる
ブラウザ操作の自動化
テスト用のブラウザセッションを起動し、クリック・入力・スクロール・スクリーンショット取得などを自動化
コンソールログの収集など、UI/UXの問題検知やエンドツーエンドテストに役立つ
MCPを用いたツール追加
MCP(Model Context Protocol)を利用して、Roo Code自身が新しいツールを構築・設定可能
例:AWS EC2の管理、Jiraクエリ、PagerDutyインシデント取得など
Context Mentions (コンテキストの指定)
@file や @folder などで、特定のファイルやフォルダの内容を会話に取り込める
@problems でビルドエラーや警告を共有
@url でドキュメントURLを参照・Markdownに変換
@git でコミットやdiffを取り込むなど、必要な情報をピンポイントに与えられる
設定
自動承認設定
Always approve read-only operations
有効化すると、Roo はディレクトリの内容を表示し、ファイルを承認なしで読み取ることができる
Always approve write operations
承認なしでファイルの作成や編集を自動的に実行する
Always approve browser actions
承認なしでブラウザの操作を自動的に実行する
モデルがコンピュータ操作をサポートしている場合にのみ適用される
Always retry failed API requests
サーバーがエラーレスポンスを返した場合、自動的に API リクエストを再試行する
Always approve MCP tools
MCP サーバービューで個別の MCP ツールの自動承認を有効にする
Always approve mode switching
承認なしで異なる AI モードを自動的に切り替える
Always approve allowed execute operatons
許可されたターミナルコマンドを承認なしで自動実行する
https://scrapbox.io/files/679a2a9c0a474bf136f5bcc6.png
参考記事
https://note.com/daichi_mu/n/n84229858f64a