Codex CLI・Claude Code・Hermes Agentのメモリーシステム比較
Codex CLI・Claude Code・Hermes Agentのどれも「メモリー」と呼ばれる仕組みを持つが、役割と運用思想はかなり違う。
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table:違い
ツール メモリーの性格 主な用途 管理のしかた
Codex CLI 自動生成される補助記憶 好み・繰り返し作業・技術スタックを次回以降に思い出す 基本は Codex に任せる。必須ルールは AGENTS.md
Claude Code CLAUDE.md 中心の指示 + Auto memory プロジェクト/ユーザー指示を強く効かせる CLAUDE.md を人間が育てる。Auto memory は補助
Hermes Agent 明示的に curated する短い記憶 agent 自身の作業メモとユーザー像を常時注入 MEMORY.md / USER.md を小さく管理
Codex CLI
Codex の memory は「あとで役立ちそうな文脈をバックグラウンドで拾う」仕組み。
~/.codex/config.toml で memories = true にすると有効になり、~/.codex/memories/ に保存される。
現時点では memories 機能は EEA(欧州経済領域)・英国・スイス限定のロールアウト(2026年6月時点)。
特徴は、自動・補助的であること。
Codex では、必須のチームルールや作業規約は memory ではなく AGENTS.md に置く設計。
つまり Codex では以下の分担になる。
必ず守るルール: AGENTS.md
覚えてくれると便利な文脈: Memories
生成物としての記憶: 手編集しない
Codex manual
Codex memories docs
Claude Code
Claude Code は CLAUDE.md の存在感が大きい。
グローバル、プロジェクト、ローカルの CLAUDE.md を読み込んで、作業ルールや文脈を与える。
さらに Auto memory もあり、プロジェクトごとの memory folder に記録される。
ただし設計上は、CLAUDE.md が人間の明示的な指示、Auto memory が補助記憶という位置づけ。
Codex に移すときは、Claude の CLAUDE.md をそのまま memory に流し込むより、重要ルールだけ AGENTS.md に翻訳するのが自然。
Claude Code memory docs
Claude Code settings docs
Hermes Agent
Hermes は一番「メモリーを道具として明示的に扱う」設計。
主に以下に分かれる。
MEMORY.md: agent の作業メモ、環境情報、学習した注意点
USER.md: ユーザーの好み、話し方、期待値
state.db: セッション履歴検索用の SQLite
MEMORY.md / USER.md は文字数上限つきの curated memory で、セッション開始時に system prompt に注入される。
セッション中に書いても、その場の system prompt は変わらず、次のセッションから効く設計。
Hermes は「小さく選んだ記憶を常時注入する」感じが強い。
Hermes memory docs
Hermes profiles docs
違いの本質
Codex: 記憶はバックグラウンドの補助。ルールは AGENTS.md
Codex では「必ず守るものだけ AGENTS.md、残りは Codex Memories に任せる」が合っている。
Claude Code: CLAUDE.md が中心。Auto memory は補助
Hermes: memory tool で短い記憶を明示的に育てる