RCE-2022S-5
目標
5. 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート断面の応力の計算(2)
鉄筋コンクリート部材の応力計算の基本仮定から、実際の応力計算の方法を理解する。
内容
せっかくだし、一通り手書きしてtakker.iconの理解を確かめておこう
https://kakeru.app/dca8cc2701c8116b9845a5bd3cc9536a https://i.kakeru.app/dca8cc2701c8116b9845a5bd3cc9536a.svg
これ書いてたら、板書から遅れてしまった
まずいまずい
新しいこと
偶力が作用する剛体は、作用線上のどの作用点まわりで力のmomentを計算しても同じ値になる なので、計算しやすいところまわりで曲げmomentと応力によるmomentとの釣り合いを計算すればいい
$ M=\sigma_sA_s\left(d-\frac13x\right)
$ M=\frac23x\cdot\frac12bx^2\sigma_c'
$ j:=1-\frac13k
中立軸から鉄筋までの距離を無次元化したもの
鉄筋の応力$ \sigma_c=\frac{M}{A_sdj}から断面2次momentを求める
$ =\frac{M}{A_s\left(d-\frac13x\right)}
$ =\frac{nM(d-x)}{nA_s\left(d-\frac13x\right)(d-x)}
$ =\frac{nM(d-x)}{\textcolor{orange}{I_e}}
$ \because nA_s\left(d-\frac13x\right)(d-x)=nA_s\left(d-x+\frac23x\right)(d-x)
$ = nA_s(d-x)^2+nA_s\frac23x(d-x)
幾何中心が原点になることから、
$ \frac{\frac12bxx-nA_s(d-x)}{bx+nA_s}=0
中立軸から上向き正に座標軸をとっている
$ \iff nA_s(d-x)=\frac12bx^2
これを代入して
$ nA_s\left(d-\frac13x\right)(d-x)=nA_s(d-x)^2+\frac13bx^3=\textcolor{orange}{I_e}
$ =n\frac{M}{\textcolor{orange}{I_e}}(d-x)
同様に、曲げmomentでコンクリートの圧縮縁応力表した式$ \sigma_c'=\frac{M}{\frac12kjbd^2}からも導出できる 原点は中立軸とする
計算が追いつかない……
例題
有効数字は最終的に3桁にするが、実際には難しいところがある
それを導き出すパラメタは4桁を確保したいが、できないことも多々ある
$ \mathrm{N\cdot{mm}^{-2}}で答える
前回のと同じ問題
単鉄筋矩形断面の中立軸を求める
$ b=1000\mathrm{mm}
$ d=400\mathrm{mm}
$ n=8.4
$ A_s=1940\mathrm{mm}
1. 中立軸位置$ xを求める
$ P=\frac{A_s}{bd}\simeq 0.004850
$ k=nP+\sqrt{(nP+2)nP}\simeq0.2464
$ \therefore x=kd\simeq98.56\mathrm{mm}
2. $ M=100\mathrm{kN\cdot mm}のときの$ \sigma_c'を求める
$ M=\sigma_c'\frac12kjbd^2
記号の定義
https://kakeru.app/36f4f50d6e26f91bf25261331ef51e34 https://i.kakeru.app/36f4f50d6e26f91bf25261331ef51e34.svg
$ I_e=\frac13bx^3+nA_s'(x-d')^2+nA_s(d-x)^2
$ 0=y_cS=\frac12bx^2+nA_s'(x-d')-nA_s(d-x)
引張鉄筋はy軸負の位置にあるので$ -をつける
来週