Nyquist振動数
有限Fourier変換の文脈での説明
$ t=k\varDelta tで離散化した、任意のシグナル$ k\mapsto Xに離散Fourier逆変換をかました際に現れる最高次数の振動数のこと
$ C_n:={\cal F}(X)_nのとき、離散Fourier逆変換を使って$ X_k={\cal F}^{-1}(C)_k=\sum_{0\le n<N}C_ne^{2\pi i\frac{kn}{N}}と表せる
$ C_{N-n}={C_n}^*であることから、$ n=\frac12 Nのとき複素指数$ eの次数$ 2\pi i\frac{n}{N}が最大となる
よって、Nyquist振動数$ f_{max}は
$ f_{max}=\left.\frac{n}{T}\right|_{n=\frac12N}=\frac{N}{2T}=\frac1{2\varDelta t}
ここで、$ t=k\varDelta tと$ T=N\varDelta tを使った
となる。
これ以上大きい振動数は$ C_nで表せない。
ちなみに、$ f_s:=\frac1{\varDelta t}をサンプリング周波数と呼ぶ
ここから$ f_{max}=\frac12f_sという関係が現れる
制約
$ \varDelta f=\frac1T\varDelta n=\frac1T
$ \varDelta t=\frac TN
$ \therefore \varDelta f\varDelta t=\frac1N
もしくは$ Tf_s=N
Nyquist振動数を大きくしたいなら、解析周波数の増分$ \varDelta fを荒くして観測データのサンプリング時間間隔$ \varDelta tを小さくするしかない
解析周波数の間隔も細かくしたいなら、観測データ$ Nを増やさざるを得ない
アナログ信号の文脈の説明
$ f_n:=\frac12f_s
サンプリング周波数の半分をナイキスト振動数と定義する
https://www.wikiwand.com/ja/ナイキスト周波数
https://edn.itmedia.co.jp/edn/articles/1308/19/news012.html
無線や電子工作向けの解説
#Nyquist周波数
#ナイキスト周波数
#2023-06-01 07:41:45