自然学
今西錦司 (1902-1992) の学問
『自然学の提唱』
「じねん」と読む
「自然学」はいかにして提唱されたのか~今西錦司の学問について~
斎藤清明 人間文化研究機構・総合地球境学研究所
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/185961/1/himaraya_08_89.pdf
今西は、フィールドでの研究をもとに、昆虫学に始まり、生物学から生態学、動物社会学、霊長類学、人類学へと展開し、晩年にいたって自らの学問を「自然学」と総括した(注 2)。
社会学のスペンサー(1820-1903、イギリス)
心理学のジェームズ(1842-1910、アメリカ)
ここら辺の人も全体を明らかにしようという自然学的精神があったっぽい
これも例えば社会学のスペンサーとか、心理学のウィリアムジェームスあたりまで、さかのぼれば、あの人たちの社会学や心理学はやっぱり自然学だったのですね。それがなんでも実験科学に見習わなければいかん。統計を使わなければいかんということで、だんだんと身を細めてしもうた。(『自然学の提唱』p10)