リスト型
リスト型とは要素の集合を1列に並べて管理するデータ構造である。Pythonにおける主要なオブジェクトであるのでしっかり理解すること。
タプル型と同様に要素の集合を1列に並べて管理する。また、添字と呼ばれる整数値を用いて、アクセス対象を指定する。
タプル型とは異なり要素の追加や削除、値の変更を行うことができる。
イテラブルオブジェクト、ビルトインオブジェクトである。
主な生成方法
角括弧の利用
list関数【builtin】の利用
code:type_list11.py
a = 2, 3.14, 'moji'
print(a, len(a), type(a))
関連:print関数【builtin】、len関数【builtin】、type関数【builtin】
要素の参照
添字とよばれる整数値を用いてアクセス対象を決定し、要素の更新や参照を行うことができる。
code:(続き).py
a0 = -2 # 0番目要素の更新
print(a)
print(a1) # 1番目要素を参照
リストの入れ子
リストは入れ子構造にすることができる。入れ子になったリストにアクセスするには、上位のリストから順に添字を用いて対象を決定する。
code:type_list21.py
person1 = 'Taro', 174.2
person2 = 'Hana', 168.2
person3 = 'Jiro', 180.1
meibo = person1, person2, person3 # 入れ子
print(meibo) # (1)
print(meibo1) # (2)
print(meibo21) # (3)
この例は以下のように認識しよう。
code:Figure.text
meibo <-- (1):これがmeibo
├─ person1
│  ├─ 'Taro'
│  └─ 174.2
├─ person2 <-- (2):これがmeibo1
│  ├─ 'Hana'
│  └─ 168.2
└─ person3 <-- これがmeibo2
├─ 'Jiro'
└─ 180.0 <-- (3):これがmeibo21
やりがちな誤り
入れ子になった要素へのアクセスにおいて、次のように記述するのは誤りです。
code:(一部).py
print(meibo2, 1)
添字をカンマで区切る記法は、多次元配列に対して用いられる。リストは「1列」のデータの並びであることを意識しよう。
https://scrapbox.io/files/65018666714ff7001b214e59.png