音楽を展示する―パリ万博1855‐1900
音楽を展示する―パリ万博1855‐1900
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第二回パリ万博以降、音楽の世界にも美術と同様に「展示」という概念が生まれた。それはどのようにして形成され、実行され、変化したか。パリ国立古文書館等に眠る膨大な一次資料を駆使してその実態を明らかにしつつ、音楽家たちの軋轢、音楽家と役人、役人と楽器製造業者の葛藤をも描き出す。旧来の音楽史の概念を超えて、そのメカニズムにも踏み込んだ19世紀フランス音楽界のドラマ。 内容説明
パリ国立古文書館などに眠る原資料を発掘して、音楽“展示”という概念の形成と展開を5回にわたるパリ万博に追う。ベルリオーズ、ビゼー、サン=サーンスらの音楽家たちに加え、政治家や役人、オルガン製造業者も登場して織りなす19世紀フランス音楽界のドラマ。 目次
序章 Prelude
第1章 音楽フェスティヴァルの開催 一八五五年
第2章 音楽展の始まり 一八六七年
第3章 理想の音楽展をめざして 一八七八年
第4章 政治的思惑 一八八九年
第5章 伝統化と未来に続く道 一九〇〇年
結び Postlude