音楽は早送りできない
音楽は早送りできない
音楽は早送りすると意味が変わっちゃうからな。
本来は時間をかけて聴くこと自体がベネフィットなはずなんです。
https://gyazo.com/3af42f9337fdc9d3e8a1bd265e6b2e35
――逆にマンガなら「pixiv」や「Kindleインディーズ」、ライターなら「note」などのプラットフォームで非メジャーの作家がマネタイズする流れがありますが、音楽ではいわゆる「続きを読む」や「おまけカット」などの付加価値を付けづらい点で、難しさも感じます。
ermhoi:視覚コンテンツとの差がそこに出ますよね。音楽を聴くって時間のかかる行為だから。時間をかけて体感するという意味で映画に近いというか。
――ただ映画を早送りして観る人が増えている一方、音楽は早送りできないですよね。したところでアレンジ違いや別バージョンになってしまう。TikTokの影響による“Sped Up ver.”もリミックスとして考えられます。とすれば、音楽は早送りできない唯一の時間芸術なのでは?
ermhoi:確かに。時間をかけることで「おまけ」がもらえるなどの利点があることよりも、本来は時間をかけて聴くこと自体がベネフィットなはずなんです。
瞑想も時間を緩める行為だから流行ってると思うんです。そこに音楽は入り込む気がしていて。リラクゼーションなサウンドという意味ではなく、早回しの社会に“待った”をかけられるのは音楽だけなのかもしれないから。