言語とフラクタル:使用の集積の中にある偶然と必然
言語とフラクタル:使用の集積の中にある偶然と必然
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東京大学出版会, 2021.5
「壊れたフラクタル」?――これほど複雑・多様かつ変化する人間のことばにあって、どんな時代の、どんな言語の、どんなジャンルでも成り立つという「統計的言語普遍」。現代の計算機言語学が提示する不思議を検証し、その意味を考えることから、人間の記号使用の深奥に迫ってゆく。【東京大学出版会創立70周年記念出版】
紹介文執筆者: 先端科学技術研究センター 教授 田中 久美子 / 2022
目次
第I部 導入
第1章 はじめに
第2章 普遍
第3章 複雑系としての言語
第II部 要素の分布の特性: 開放性・稀少性
第4章 順位頻度分布
第5章 Zipf 則の普遍性
第6章 派生的な冪乗則
第III部 系列の特性: 塊現象・長期記憶
第7章 単語の出現間隔分布
第8章 長相関
第9章 ゆらぎ
第10章 複雑さ
第IV部 統計的言語普遍から言語の部分構造へ
第11章 言語要素の分節
第12章 単語の意味・価値
第13章 要素の大きさと頻度
第14章 長期記憶と文法構造
第V部 統計的言語普遍と言語の数理モデル
第15章 Zipf則に関する理論的考察
第16章 数学的生成モデル
第17章 言語モデル
第VI部 思索的考察
第18章 再帰性・自己相似性と記号
第20章 統計的言語普遍と「構造」
結語
第21章 結語
付記
1 用語と記法
2 数学的補足
3 データ