発話と歌の関係
発話と歌の関係
『国家』の一節で、プラトンは、音楽とは「言葉、調べ、リズムという三つの要素から成り立つ」とソクラテスに語らせている。 その際、ことばは音楽に不可欠であるばかりか、その主役となるものである。
「調べとリズムは言葉に従わなければならない」とソクラテスは続ける。
明らかにプラトンとその同時代人にとって、純正な音楽とは本質的に言語芸術だった。音楽から言葉を引き抜いてしまえば、音楽はただの装飾か伴奏になってしまうと彼らは考えていた。 https://gyazo.com/56c50ae41098610198f462abd9e0821b