昔話の形態学
昔話の形態学
https://gyazo.com/17e5d99b212f553a885dd3246767c18b
水声社の本なので Amazon にはない。それ以外の書店にはある
2021/06 に重版されている
昔話の構造31の機能分類
導入(α)
家族の一人が家を留守にする(不在、β)
主人公にあることを禁じる(禁止、γ)
禁が破られる(侵犯、δ)
敵が探りをいれる(探りだし、ε)
敵が犠牲者について知る(漏洩、ζ)
敵は犠牲者またはその持ち物を入手するために、相手をだまそうとする(謀略計、η)
犠牲者はだまされて、相手に力を貸してしまう(幇助、θ)
敵が家族のひとりに、害や損失をもたらす(加害、A)、家族の成員の一人に何かが欠けている。そのものが何かを手に入れたいと思う。(欠如、a)
不幸または不足が知られ、主人公は頼まれるか、命じられて、派遣される(仲介・連結の契機、B)
探索者が反作用に合意もしくはこれに踏み切る(対抗開始まった反作用、C)
主人公は家を後にする(出発、↑)
主人公は試練をうけ、魔法の手段または助手を授けられる(寄与者の第一の機能、D)
主人公は将来の寄与者の行為に反応(主人公の反応、E)
魔法の手段を主人公は手に入れる(呪具の贈与達獲得、F)
主人公が探しているもののある場所に、運ばれ、つれて行かれる。(二つの国の間の空間移動、G)
主人公とその敵が直接に戦いに入る(闘いH)
主人公に標がつけられる、傷を負う。(標づけ、J)
敵対者が敗北する(勝利、I)
初めの不幸または欠落がとりのぞかれる(不幸または欠落の解消、K)
主人公は帰還する(帰還、↓)
主人公は迫害や追跡をうける(迫害、追跡、Pr)
主人公は追跡者から救われる(救助、Rs)
主人公は、気付かれずに家または他国に到着する(気付かれない到着、O)
偽の主人公が、不当な要求をする。(不当な要求、L)
主人公に難題を課す(難題、M)
難題が解かれる(解決、N)
主人公が気付かれる(発見・認知、Q)
偽の主人公や敵、加害者が暴露される(正体露見、Ex)
主人公に新たな姿が与えられる(変身、T)
敵が罰される(処罰、U)
主人公は結婚し、即位する(結婚、W)
七つの行動領域
敵対者(加害者)
贈与者(提供者)
助力者
王女(探求される者)とその父親
派遣者(送り出す者)
主人公(探求者もしくは犠牲者)
偽主人公