早起きが称賛されるその由来
早起きが称賛されるその由来
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逆に、早起きはただそれをしているだけで「すごいね」「よくやるね」と言われたりする。
ちょうど「朝5時起き」で健康と幸せは手に入るのか? 記者が一週間試してみたという記事がクーリエジャポンに上がっていて、これは記者がインフルエンサーに憧れて早起きにチャレンジしてみたけど大変でした!という内容なんだけど、その記者がオックスフォード大学睡眠・概日リズム神経科学研究所のラッセル・フォスター所長にたずねた所よると
「午前5時に起きることに、本質的に重要なものは何もありません。単に、早起きによる身の毛もよだつ自己満足があるにすぎない。
身の毛もよだつ自己満足があるにすぎない
そもそもの始まりは、ベンジャミン・フランクリンがこう言ったことにあります ──『早寝早起きが人を健康、富裕、賢明にする』。それ以来ずっと、この考えが続いているのです。
早寝早起きが人を健康、富裕、賢明にする
それはプロテスタントの労働倫理にまでさかのぼります。労働は良いものであり、労働ができない、あるいはしようとしないことは定義上、悪いこととなります。眠らないことには価値があり、生産的だとみなされているのです」
「自己満足、ベンジャミン・フランクリン、プロテスタンティズムの倫理」というわけ。
自己満足、ベンジャミン・フランクリン、プロテスタンティズムの倫理
午前 5 時のカルト: 夜明けに起きることは健康と幸福の秘訣ですか?
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なぜこんなに難しいのか?オックスフォード大学睡眠・概日リズム神経科学研究所所長のラッセル・フォスターにこの質問をしてみた。だが彼は、そもそもなぜ私が5時起きクラブに入会したいのかを知りたいのだ。彼が早起きフェティシズムを痛烈に批判していると言うのは控えめな表現だろう。「5時に起きることに本質的に重要なことは何もありません。早起きのぞっとするようなうぬぼれがあるだけです。ベンジャミン・フランクリンが『早寝早起きは人を健康で裕福で賢くする』と言ったのがすべての始まりで、それ以来ずっと続いています。それはプロテスタントの労働倫理に遡ります。働くことは良いことであり、働けない、または働きたくないのであれば、それは定義上悪いことです。眠らないことは価値があり生産的であると考えられています。」
早起きすると幸せになり、より健康的な食事も摂れるという研究結果は数多くあります。しかし、フォスター氏は大きな落とし穴を指摘しています。「十分な睡眠をとるには、多くの人は午後9時に就寝する必要があります。残念ながら、ほとんどの人は、子供の宿題を手伝ったり、洗濯物を洗ったりなど、やらなければならないことが山ほどあるため、そうすることができません。つまり、危険なのは、就寝すべき時間に就寝していないことです。また、周囲でまだ騒いでいる人がいる可能性が高いので、どうやって寝ればいいのでしょうか?」 彼はまた、こうした体制の最も熱心な支持者は、生活管理をアウトソースする余裕のある人々であると指摘する。「生産性の達人や起業家は、あらゆることを人にやらせるお金を持っています。このスケジュールを他人に押し付けるのは懲罰的であり、また自慢でもあります。『私は素晴らしい人間だ、あなたは私のようになってみたらどうですか?』と。実際のところ、私たちのほとんどはそうする余裕がありません。」
フォスターは優れた点をいくつか挙げていますが、私はまだ早起きをマスターしたいと思っています。時間が経てば楽になるのでしょうか? 睡眠心理療法士のヘザー・ダーウォール・スミスは、そうは思っていないようです。「私たちはそれぞれ体内時計を決定するクロノタイプを持っています。朝型の人もいれば夜型の人もいることは誰もが知っています」と彼女は言います。「しかし、実際にはほとんどの人はその中間のどこかに当てはまります。ですから、夜10時に就寝して自然に朝5時に起きられる人もいて、それはその人のクロノタイプに合ったルーチンです。しかし、私たちの多くはそうではありません。そして忘れてはならないのは、仕事のシフトによって朝5時に起きなければならない人がたくさんいるということです。」