方角はだいたい合っていればオーケー
方角はだいたい合っていればオーケー
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憂鬱な計算 についての記事を読んで、ちょっと考えたこと 時間の速さ、長さについて考えている。
たとえば企業の財務の時間スケールは、決算という区切りでいうと1年で、普通は1ヶ月毎に進捗が確定させていく。つまり12ヶ月分を積み上げると1期分の成績が確定するという、そういうスピード感なのだ。
そういうスピード感なので、1期分の成績を心配する場合、1時間毎にそれを心配する意味はほとんどない。なぜなら1年間というものは24時間*30日*12ヶ月=8640時間であるから。
時間スケール
1分1秒で判断しないといけない時間スケールの事柄と
1日2日で判断しないといけない時間スケールの事柄と
1ヶ月2ヶ月で判断しないといけない時間スケールの事柄と
1年2年で判断しないといけない時間スケールの事柄と
いろんな幅がある
会話の流れで育休について触れると、「何かするんですか?」とよく訊かれるが、いつも答えに困ってしまう。もちろん「育児」は前提として織り込まれている質問だと思うけど、人はまとまった時間ができるとなるとすぐ何かを計画したくなるのだろう。
人はまとまった時間ができるとなるとすぐ何かを計画したくなる
まさにぼくがそうだが、そもそもそんなに余白がない毎日を送っていると尚更そう思うかもしれない。ぼくが前回の育休を通じて実感したことのひとつは、当然と言われればそれまでだが、自分がいなくても世界はまわり続けるということだった。だからこそ、今回は周りのことはあまり気にせず、少し肩の力を抜いて、特に何も計画がないことを大切にしたいと思っている。
何も計画しない
時間スケールと思考のスピードは関係があって、
短い時間の場合
1分1秒で判断しないといけない場合、軍事行動における OODAループとかサッカーにおける戦術的ピリオダイゼーションみたいな対応が必要になってくる。考える前に判断がくだされる仕組みとか動機づけとか訓練
OODAループ
戦術的ピリオダイゼーション
心拍数が上がって運動能力の上限近くで動作しているときに、間違いない判断をするというのはとても難しい
サッカーを観戦していて、観客がため息をもらすようなミスが発生するのは、そういう難しさの中でのプレーだったりする
カーレース、ラリーやフォーミュラーもそういうたぐいのスポーツ
人は定常状態で賢くても、ストレスが掛かった状況で賢くあるのは難しい、ということ
普段は賢いけど、ちょっとストレスかかるとすぐバカになる人とか
逆もある。ちょっと足りないけど、ストレスがかかったときにキレがある人
組織体としては、そういういろいろな人たち、多様性があることが、生存率を高める
からこそ、人間はそういういろんな人がいるように、進化してきた
という話は、また別の話。またの機会に
長い時間の場合
思考のスピードより十分長い場合には、ざっくりと方向だけ決めて、その方向に進めながらボチボチ考えるみたいなやり方がある
知らないことが多い状況でもとにかく日々を先に進めないといけないわけだから、そのとき手にしているものだけで進む方向を決めなければいけないとすれば、手にしているものの精度を高めたりもっとよい材料を手に入れることに力を使うよりは、とにかく先に進む方がいい。方角はだいたい合っていれば十分。
だいたい合っている、というその範囲はたぶん、視野に入る範囲。いまそのときに見えている方角。なにかの目印