安全保障理事会のペンホルダー制度
安全保障理事会のペンホルダー制度
安保理改革の展望
望月康恵
安保理の作業の効率性と透明性を強化し、非常任を含む理事国のより広範な参加を確保するためにいくつかの取り組みが確認されてきた。その取り組みのひとつとして、2008年以降、安保理では特定の状況や分野について特定の理事国がイニシアチブをとり、決議や議長声明などの文書を起草するペンホルダー (penholder)制度が確立している。ペンホルダーとしての役割は、常任非常任いずれの理事国も担う。安保理は、ペンホルダーが、起草の作業において早期に、すべての安保理の理事国と情報交換ができることを確保し、またすべての理事国との適切な協議を奨励すること、国連の他の加盟国と非公式に協議することについても確認する。