冷戦後の世界についての著作
冷戦後の世界についての著作
2015
(冷戦後の世界の現状)
ベルリンの壁崩壊、冷戦終結後の世界では、グローバル社会の進展、市場経済の一般化を展望して楽観的認識が支配した。「歴史の終焉‐フランシス・フクヤマ」、「フラット化する世界‐トーマス・フリードマン」はその認識を示した代表作ともいえよう。しかし、現実に進展した世界の現実は、貧富の格差拡大とそれに起因する政治・社会問題を生み出し、混沌たる事態も出現している。 The Price of Inequality 2012
しかし、市場経済至上主義、利益至上主義、株主利益最優先とする世界は、依然優勢である。その中でトマ・ピケティ著「Capital in the 21st Century」が世界的ベストセラーとなり、改めて市場経済・資本主義の持続性とその対応が問われている。それは、かつてわが国言論・実務会で議論された現代資本主義の再検討(都留重人教授監修による内外の政治経済学者の寄稿)を想起させるものである。
その人の出自っていうのはやっぱり重要で、それは生まれ育った国と生きた時代
トマ・ピケティはフランス
アマルティア・センはインド
フランシス・フクヤマもトーマス・フリードマンもマイケル・サンデルもアメリカ
ヨーロッパからファシズムを避けてアメリカへ