以下同様
以下同様
4.0312 「論理定項」はなんらかの対象の代わりをするものではない。事実の論理は記号で表しえない。これが私の根本思想である
論理定項はなんらかの対象の代わりをするものではない
ウィトゲンシュタイン自らが『論考』の「根本思想」と称する(4.0312)主張がある。
「論理語は名ではない」
論理語は名ではない
ウィトゲンシュタインは「ではない」「かつ」「または」といった論理語を、対象を表わす名ではなく、要素命題に対する、あるいは要素命題の真理領域に対する「操作」として捉える。
「操作」
「論理定項」と「論理語」は同じものを指す
論理語に関わる理論は世界のあり方についての理論ではない。これがウィトゲンシュタインのポイントである。
論理学は自然科学とは異なる
論理語は操作を表す。
『論理哲学論考』
5.2523 操作の反復適用という概念は「以下同様」という概念に等しい
野矢茂樹『「論理哲学論考」を読む』第8章 「論理はア・プリオリである」p169
「以下同様」という句は無限に関わる。
われわれが無限に関わるときの唯一のルートがこれである。
自然数を学ぶとき、「以下同様」という言葉がどこかで有効にならなければ、われわれは無限にある自然数を把握することなどできはしない。