人間の平均像
人間の平均像
こういう人達は、普段の自分は善良な人間だが、場合によって、あえて悪を演じることがあるのだと言う。いつもは善良だが、理由あって、たまにギャップを見せる必要があるのだと。
私は、こういう人達を「あえて悪いことをする人達」と呼びたい。こういう人達は、ふだんの自分は善良であり、悪いことをあえてしてみせた瞬間でさえ、内面は変わらず善良なのだと信じている。
しかし、言うまでもなく、こういう人達は悪である。こういう人達こそが悪と言っても良い。
つまり、時々あえて暴言を吐いてみせる人間こそが、街で暴言を吐く人間の平均像である。時々あえて暴力をふるう人間こそが、暴力をふるう人間の平均像なのだ。
「こういう暴力をふるう人が、暴力をふるう人間の平均像」なのではなくて、
「人間の平均像というものが、こういう暴力をふるう人」なのではないか
僕たちは時と場合によって、境遇とかに左右されて自分ではどうしようもなく暴力をふるう人になってしまう。
映画、国道20号線のセリフ。うろ覚え。
なぜその人はそうなってしまうのか、を考えたく、そうなってしまった人に寄り添えるようになりたいし、自分がそうなってしまったときは独力で克服するのは難しい気がするので誰かに助けてほしい気がする