世界が完全に一つにつながっている
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うん、そうだね。世界はつながっているね。でも、たぶんそれは1918年のスペイン風邪の時点ですでにそうだったし、もっと言えば黒死病のときにも十分世界はつながっていたと言えるね。もっともっと前から、世界は完全に繋がっていたんだと思うね。オレらが見て見ぬ振りしていただけで。
バラバシはただひとりの人との繋がりをもっているだけで世界中の人とつながると言っていた。
いま、まさにこの出来事が起きて、繋がったみたいなこと言っているけど、気がついていなかっただけで、すでに100年前の人たちは全く同じことを思っていたんだろう。
繋がっている世界で、さてどう毎日を生きようかしら。
第一に、国境の恒久的な閉鎖によって自分を守るのは不可能であることを、歴史は示している。グローバル化時代のはるか以前の中世においてさえ、感染症は急速に広まったことを思い出してほしい。だから、たとえ国際的なつながりを1348年のイングランドの水準まで減らしたとしてもなお、不十分だろう。隔離によって本当に自分を守りたければ、中世にさかのぼってもうまくいかない。完全に石器時代まで戻る必要がある。だが、そんなことが可能だろうか? というのがある。
石器時代、その中期から後期が日本でいうところの縄文時代。この時代の交易圏の広がりは現代を生きる自分たちからしたら驚くほど広域であったことがわかっている(すでに高校の日本史の教科書では普通に記載されている)。
彼らは、河川と海を交易の手段として利用していた。まだ国境なんて存在しなかったからその範囲が日本列島だけに限定されるなんていうのは、現代人の認識のバグなのだろう。
日本列島はアジアの東の端に存在する、南の文化と北の文化の交流点だった。北はカムチャッカ半島、南は台湾まで。おそらくそれはそれは魅力的な HUB だった。
三内丸山遺跡
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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4b/Polynesian_Migration.svg/768px-Polynesian_Migration.svg.png
紀元前3000年、モンゴロイドは南洋進出を開始した
どうやら石器時代まで遡っても、世界を閉じることはできそうもない。
もともと人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)が人類たる理由が交易、交換にあったのだとしたら、その最初から完全に「一つにつながっていた」ということだろう
マット・リドレー「繁栄」
アダム・スミス 「国富論」