リヴァイアサンと空気ポンプ
https://gyazo.com/ae9ff550cdbec39599071dbc75effcf6
実験で得られた知識は、信頼できるのか。空気ポンプで真空実験を繰り返したボイルと、実験という営みに疑いをもったホッブズ。二人の論争を手がかりに、内戦から王政復古期にかけての政治的・社会的文脈の中で、実験科学の形成を捉え直した名著、待望の邦訳。 目次
2011年版への序文
歴史記述法の伝統
制度的な状況
対象をさだめる
近代性をつくりだす
奇妙な事件
楽観的になる理由
垣根を越えて
第1章 実験を理解するということ
第2章 見ることと信じること —— 空気学的な事実の実験による生成
事実生産のメカニズム —— 3つのテクノロジー
空気ポンプという物理的なテクノロジー
エンブレムとしての空気ポンプ
空気ポンプと「感覚の帝国」
ふたつの実験
事実と原因 —— 空気のバネ、圧力、そして重さ
科学を目撃する
冗長さと図像
実験の報告にみられる謙虚さ
科学の言説とコミュニティの境界
論争の作法
3つのテクノロジーと同意の本性
第3章 二重に見ること —— 1660年以前におけるホッブズの充満論の政治学 「真空を否定すること」—— ホッブズと実験的空気学 哲学の目標
実験的空間
実験のなかのさまざまな空気
哲学の装置
「才知」、独断論、そして実験コミュニティ
実験と原因
「議論の方法」
空気の組成
「あの怪物的な空気のバネ」—— モアにたいするボイルの応答 第6章 再現・複製とその困難 —— 1660年代の空気ポンプ
ポンプを製作する —— ロンドンとオックスフォード
ポンプを複製する —— ロンドンとオランダ
較正と変則例 —— オランダとロンドン
空気ポンプのアイデンティティを確立する —— ロンドンとオックスフォード
ポンプを広める —— オランダとパリ
再現・複製の限界 —— ドイツとフィレンツェ
第7章 自然哲学と王政復古 —— 論争のなかでの利害関心
「繊細な良心」と王政復古体制
規律と「コーヒーハウスの哲学」
「手と目の論争」—— 実験と弾圧
実験哲学と神の国
暗黒の王国
第8章 科学の政体 —— 結論
謝 辞
監訳者あとがき
註
文献一覧
図版一覧
事項索引
人名索引