リベラル・コミュニタリアン論争
リベラル・コミュニタリアン論争
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1980年代から90年代初頭に米国の政治哲学を席巻した論争について、体系的で隅々まで行き届き明快に構成された理解しやすい議論を研究者や学生に提供する試み。
本書の目的は、リベラリズムに対するコミュニタリアンの批判という標語のもとにひとまとめに分類されるようになった、政治理論における一連の論争への入門を提供することにある。これらの論争は、1980年代を通じて政治理論という学問分野にとって中心的なものとなり、なんらかの形で現代の理論の大部分に浸透しつづけている。
目次
日本語版への序文
第2版へのまえがき
第1版へのまえがき
謝辞
序論 ロールズの原初状態
第1部 コミュニタリアンのロールズ批判
第1章 サンデル:リベラリズムの限界
第2章 マッキンタイア:美徳なき時代の道徳性
第3章 テイラー:リベラルな自己の源泉
第4章 ウォルツァー:正義と抽象
第2部 コミュニタリアンの批判に対するロールズの応答
第5章 ロールズの政治的リベラリズム
第6章 政治的リベラリズムとコミュニタリアン的批判
第7章 政治的リベラリズム:政治的か、それとも包括的か
第3部 リベラルな中立性
第8章 ローティ:基礎づけなきリベラリズム
第9章 ドゥオーキン:国家の中立性の哲学的基礎
第10章 ラズ:完成主義の政治
結論
参考文献
訳者あとがき
索引