アメリカ実験音楽は民族音楽だった
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フィルムアート社
ホーボー(移動労働者)、女性作曲家、ヴィルトゥオーソ、ピアニスト・・・・・・ 誰も知らなかったソングキャッチャー(歌追い人)の旅!
「魂(ソウル)の領域へ!」
ヨーロッパに背を向けた実験主義の作曲家たちは、当然ながらヨーロッパ音楽の主知主義的なあり方とは違う方向を目指すようになっていった。それぞれの作曲家たちが、異なるやり方ではあれ、概念的な世界からより感性的な世界へと移り住もうとしていた。
つまり精神によっては思考できないような「魂(ソウル)」の領域へと住処を移そうとしていたのである。
目次
頑固な老作曲家/恐ろしいまでの不協和/さまざまな崇高/
巨大なものとスピリチュアルなもの/音楽そのものによって
ヴィルトゥオーソ・ピアニスト/フォノグラフを携えて/オリジナルと編曲のあいだ/
民謡の複雑性/グレインジャーVSバルトーク/純粋な旋律を求めて
尺八を吹く作曲家/讃美歌とフューギング・チューン/民謡風讃美歌/古い様式の現代版を
つくる書かれた音楽と歌われた音楽/新しいプリミティヴィズムに向かって
別のものとして存在するメキシコ/譜面のない音楽/ロルカへのオマージュ/
〈センセマヤ〉と文化の混合/笑いの感性
母の採譜した歌/作曲家への道/民謡の世界/「音楽」としての民謡/「作曲」から離れて/
小さな人間たちを媒介に
新聞売りの声/ビター・ミュージック/ホ-ボーの大陸横断の旅/グライディング・トーン/
ヴァナキュラ-な響き/音律の地平
ふたつの部屋/回帰しない主題/催眠的な音体験/異界への旅/砂漠の風
〈ヴァリエーションズ〉/コンステレーション/ミュージサーカス/最新の水族館/
生態学的音楽/出来事を聴く/すべては変化する
バイ・ミュージカリティ/リージョナリズム/太平洋を見晴るかす/ガムラン・ワールド/
混合言語/エスぺラント音楽/中心なきネットワーク
10.魂の冒険者たち