ゆとりは効率の天敵であり、効率はゆとりの天敵です
ゆとりは効率の天敵であり、効率はゆとりの天敵です
効率は敵
トム・デマルコは、『ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解』 で、ほとんどの人や組織がゆとりの価値を認識していないと説明しています。この本は20年前ほど前のものですが、その主要なメッセージは時代を超えており、再読する価値があります。 ゆとりの定義
デマルコは、ゆとりを「変化をもたらすために必要な自由度」と定義しています。
ゆとりは効率の天敵であり、効率はゆとりの天敵です。
その他にも、「ゆとりは、長期的な健全性のために犠牲にされた運用能力を表しています」とも書いています。
ゆとりとは、余分なリソースのことです。
それは時間かも知れないし、お金かも知れないし、仕事うえの人かも知れないし、期待かも知れません。
ゆとりと変化
今、私たちは、生存のためにゆとりがますます不可欠になっているにもかかわらず、効率化の名の下にゆとりを排除しようと躍起になっています。
生き残るためには、絶え間ない変化と改革が必要です。
そのためには、「これまでにない商品が必要です」。その商品とは、変化の触媒となる成分で、それがゆとりです。
ゆとりは、あなたが0パーセントの忙しさになる時間です。
優れた企業は、ゆとりの創造的な使い方に秀でています。そして、ダメな企業は、それを取り除くことだけに執着します。」
ゆとりと生産性
皮肉なことに、長い目で見れば、怠けた方がはるかに多くことを達成できるのです。常に生産的であろうとしない方が、生産性は高くなるのです。
ゆとりの欠如は持続不可能です。必然的に、私たちは追加的なリソースを必要とすることになり、それはどこからか調達しなければなりません。
「常に忙しくしていれば効率的だ」という期待は、常に忙しく見えるようにし、手元に作業のバッファを確保しておかなければならないというプレッシャーを生み出します。
ゆとりをなくそうとすると、作業が膨張します。暇な時間がないのは、いつも暇を潰しているからです。