Scrapbox がタイルになったのはどうしてか?
そもそも行志向の強い Scrapbox のインデックスページ(トップページ)がカードビュー(タイル)になったのはどうしてか? 自分だったら、インデックスページも行表示にしてしまいそう
さらにいろいろなパラメータで並び替え出来るようなまるで Excel みたいな(データベース的な)表示にしてしまったんじゃないかと思う
それはダサイ
出来ることは全て盛り込みたいと思うのが人の常
そんなことしてしまうと、たぶん全然流行らなかったと思う
https://pbs.twimg.com/media/FTawx_gakAAM8Z9.jpg
https://pbs.twimg.com/media/FTaw3TjaQAEeKrf.jpg
https://i.gyazo.com/thumb/1000/17209ab826aa973a14529ab2db8893fb-png.png
https://i.gyazo.com/thumb/1000/865090feb81ba92d5de58b6e77c4d25f-png.png
カードビューではなかったと思う
トップページは「ただのページ」だった気がする
CSS が死んでるっぽいのでどうだったかわからないけどウェイバックマシンではこんな感じ
https://gyazo.com/98527b4c7359608430e0a4143972acee
Gyazz - 柔軟で強力な万人のためのWiki システム
Gyazz - A Flexible Wiki System For the Rest of Us
https://gyazo.com/da5f862987b17c36cec51531bce82ad9
リンク先の表示
Gyazz では一般的なキーワードも Wiki ページとして扱うようにしており、またリスト中には 2 ホップ先まで表示するようにしているため、ページ A とページ B が共通のキーワードを持つときはページ A を表示したときページ B がリストに表示されるようになっている。兄弟関係にあるページが直接リンクで結合されていない場合でも関連ページとして表示されるのは非常に便利である。
一方、この機能のため、関連するページがリスト中に数多く表示されることになり、リスト内容が爆発的に多くなってしまう可能性もある。前述の 5000 ページからなる個人用のメモの場合でも、リンクされるページは多くても 200 個程度におさまるため、実際に問題は生じていない。
2 hop link は最初から同じように表示していた
この表現は当時からカードビュー(タイル表示)だった
WikiWikiWeb
https://gyazo.com/7edd7a5e6e5f5c75ada0f2390503aa70
https://gyazo.com/72984408e61fcbd1af21597a8e354fbd
インデックスページ的なものとしては、更新順とかタイトル順とかのページがあるのが標準的だったような気がする
質問する
@taizooo: @shokai 質問です。 Scrapbox の前身だった Gyazz ってトップページというかインデックスページは現在のようなカードビューではなくて WikiWikiWeb の標準的な更新順のリストとかタイトル順のリストだったと思うんですけど、今の形になったのはどういう経緯だったんですか? @shokai: @taizooo タイル状の表示は私が入る前にrakusaiさんが実装してました @taizooo: @shokai Scrapbox って「行」(Line)な感じが強いですけど、一番表側がタイル表示なだけで、 WikiWikiWeb ぽさ が薄まってて絶妙ですよねー。だから、ただ日記を書くためだけに使ってる人もいる :) @taizooo: @rakusai はじめまして @shokai サンから紹介されました。 質問です。こちらです このページをスレッドに貼り付けたところで shokai サンから返事があった
@shokai: @taizooo 経緯(誰がやったか)ではなくデザインの意図が知りたかったんですね なぜタイルかというと、タイル並べたほうがタイトル画像が見やすいし、画像があるページと無いページが混在していてもデザインが崩れない、たくさん表示できる、多様な画面サイズに対応できる、モバイルでタップしやすい等、ですね
なるほどー、わかった、全て理解した(ちょっとちゃんと考えてみます :)
ちょっと腑に落ちなかったので masui サンに聞く
@taizooo: @masui 質問です。 Gyazz のときすでに 2 hop link が表現されてて、それがタイルだったんですけど、なにか意図があったんですかね? 最初から行志向が強い Wiki だなあという認識だったのに、なぜライン表示にしなかったのかな、という疑問です https://pbs.twimg.com/media/FpeuL1AaQAI44vZ.png
@masui: @taizooo ズラっと画像が並ぶと楽しいからだったかも。 ライン表示というのは、関連ページのタイトルがリストされるイメージですか?
@taizooo: @masui ハイ、そうです。たしか WikiWikiWeb っていえばページリストってタイトル順か更新順でただ文字列がダーっと並ぶだけだった気がしたので すると、ここで rakusai サンから決定的なリプライが届く
@rakusai: @taizooo @shokai 関連ページの一覧表示がタイル状だったので、トップの一覧はそのタイルを延長させ一体感を感じさせるようなデザインにしました。関連ページがタイル状である面白さをトップにも持ってきたと言えます。 @taizooo: @rakusai @shokai そうかなーとおもったので masui サンになぜ 2 hop link をタイル表示にしたのか聞いてみました :) @taizooo: @rakusai @shokai 「ズラっと画像が並ぶと楽しいから」だそうです @taizooo: @rakusai @shokai 「そうかなーとおもった」とか適当言ってるなコイツ、と思われるのはアレなので、そう思った理由を述べておきますと Gyazz のときすでに関連ページがタイル表示されていたことを確認したからです。 @taizooo: @rakusai @shokai 「始めに 2 hop link ありき」 https://gyazo.com/93a24425323a640bb4c5212f8355d778
意図と経緯
@freedomcat: scrapboxのタイルは「整理をさせない」という意図だったような気がする。タイムライン的に更新されたページが上に並んでいつの間にか大切でないページは下に沈んで行く仕組み。 最高の回答でしょ :)
@shokai: @taizooo @freedomcat 整列させない、1次元の順列を作らないという意図もあります。1つの実装に意図は複数あります @taizooo: @shokai @freedomcat ハイ、その通りですね。で、私が知りたかったのは、世界の始まりの話なのでした。意図というより経緯。縦糸と横糸。東西南北。つまり行ったり来たりする話 :) https://gyazo.com/078787f7108c533d43afa39affefcfa2
自分が経緯にこだわる理由
意図はいくらでも後付できる
他人でも意図を付与することが出来る(投影することが出来る)
事の発端というのでは、偶然が大きな役割を果たす
大抵の場合、それを作り出す人たちは、それがなんなのか理解していないところから、それを作り始める
リブログとか
AutoPagerize とか
原因と結果なんていうのはいくらでも後から付け足される
でも、始まりはいつだって一つしかない
行志向の強かった Scrapbox (Gyazz) でタイル表示を選ぶ必然性が高かったとは思えなかった
当時の Wiki は編集モードと閲覧モードが分かれていた
1ページはまるごと1つの編集画面(大きなテキストエリア)というのが普通で、Gyazz はなんと行毎に編集が可能だった
そういう意味で「行志向が強かった」ということ
あと、当時の WikiWikiWeb ではタイトルリスト(アルファベット順)、更新リスト(時系列順)というライン表示が標準だった
在りし日の Jottit
https://gyazo.com/be2546ebdfa65bbb2ccbfd95338c59bc
メインページ、右側にタイトル順のリスト
タイル表示じゃなかったら Scrapbox がこんなに求心力を持つことはなかったと思う
ポップさ
軽快さ