Addiction
Addiction
依存症は環境への適応反応だとしたら?
「マリファナから覚せい剤まで あらゆる薬物を非犯罪化する しかし」 ―この次の段階が 非常に肝心なのですがー 「今まで依存症患者を 社会から切り離し疎外するために 費やしてきた金を 患者を社会に再び迎え入れるために 遣うこととする」
目標は 国中の依存症患者が もれなく全員 朝起きてベッドから出る 理由を持つこと
現代社会で誰もが感じるのが あらゆる種類の依存にますます 弱くなっているということ スマートフォンから 買い物依存 過食まで様々ですね
今まで私は 繋がりを絶たれることこそが 依存症の主な原因だと語ってきましたが なら依存症の増加は 変だと感じるかもしれません 人間史上 最も「繋がった」社会なはずですから しかし私は最近ますます 現代人の言う繋がりだとか そうだと思っているものは いわばその 類似品のようなものだと思い始めました 人生の中で大変な時期を 経験した方にはわかるでしょう 傍にいてくれるのは Twitterのフォロワーではないし 立ち直らせてくれるのは Facebook友達ではない 顔を合わせた付き合いで お互いを知り尽くし 深い人間関係を持つ 生身の友達であるはずです ビル・マッキーベンという 自然環境系の学者に聞いたのですが 大変参考になる研究があります この研究では平均的アメリカ人を対象に 人生の危機的な時期に 頼れると思える友達の数を調べました この数が1950年代以来 ずっと右肩下がりなのです 一方 アメリカの家の 一人当たりの床面積は 逆に絶えず右肩上がりです これは 人間の社会や文化が 優先してきたものを 象徴するかのようです 床面積を増やし 友人を減らし 物欲のために人間関係を犠牲にし 結果として 人類史上で最も 孤独な社会が出来上がったのです