自分らしさを見つけられなくなっているなら好きな人を見つけた方がいい
自分らしさを見つけられなくなっているなら好きな人を見つけた方がいい
どうしてこんなに、お互いに求めなければならないものが増えてしまっているのだろう、と思う。いわゆる誰かが語る「素晴らしい人間」なんて本当にいるんだろうか。ロマンスはありもしないものを要求するが、我々はどこまでいっても他人だし、二人が背負うものは最初は僅かばかりのものかもしれないが、あらゆる人間とメディアが新しい暮らしや新しい生き方みたいなものにはめようとする。最後に重責を担うのはふたりだ、ただそのような宿命も二人なら拒否できる、私はこうして生きていくことにしたんですよ、はは、といって彼女の手を握り、連中の目の前から走って逃げてしまえばいい。二人で遠くへ逃げてしまえばいい。深夜バスに乗り込んで知らない都市へ、連中の目の前で正体不明のウイルスを思い切り吸い込んで吐き出して、舌がなくなるまでキスすればいい。ヘイ、あなたは幸せですか?と問われたなら思い切り叫んでやればいい、はいはーい幸せですともウェイウェイだ。どういうわけか自分を見つけるのは難しくなっているが、信頼できる好きな人が一人いればほとんど解決する。彼女に自分を定義してもらえばいい。自分を見つけるのは本当に難しいことなので、国家とか、性別がどうとか、肌の色がどうとか、そういうことに頼らざるを得ないなら、自分らしさを見つけられなくなっているなら好きな人を見つけた方がいい。 https://bastei.tumblr.com/post/629159839360221184