知られざるコンピューターの思想史
小山虎
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フォン・ノイマン、ゲーデル、そしてタルスキ。
現代のコンピューターサイエンスの礎を築いた偉人たちを育んだオーストリア哲学の系譜とは?
二度の世界大戦をまたぎ、新大陸アメリカで開花した情報技術と分析哲学の知られざるルーツをたどる、気鋭の分析哲学研究者による野心的な思想史です。
中欧オーストリアを中心に活躍し、20世紀の科学革命を牽引した哲学と数学の立役者たちは、アメリカの地にどんな「理想」を植え継いだのか。
ほとんど接点のなさそうに見えるコンピューター・サイエンスと分析哲学という二つの学問知のルーツを繋ぎ、その土壌となった大学制度や研究機関の成り立ちや文化風土も視野に入れながら解説します。
目次
第1章 「オーストリア的」な知はいかに立ち現れたか〜ドイツ近代哲学との対峙の中で
第2章 カントからチューリング・マシンへ〜コンピューターの芽を育んだドイツの哲学と数学 第5章 国際政治に振り回されたポーランドの論理学
第7章 アメリカにとって大学とは何か〜アメリカにおける大学観の変遷
第8章 新世界より〜オーストリアからアメリカへと渡った移民たち
第9章 ニューヨークの大学とユダヤ人哲学者の系譜
第10章 アメリカでのタルスキ〜幻の「タルスキ型」コンピューター
第12章 アナログからデジタルへ〜「ノイマン型」コンピューターの誕生
第13章 プリンストンで出会った3名が再会した会議と再会しなかった会議〜人工知能の誕生
第14章 「大学」でない大学MIT〜戦争によってもたらされたアメリカン・ドリーム
第15章 「西海岸のハーバード」を目指したスタンフォード大学の歩み
第16章 コンピューター史に名を残すもう一人の「ノイマン」〜イギリスのコンピューター黎明期
終章 ウィーンからニュージャージーへ〜分析哲学へと向かうアメリカ哲学の道のり