技術とは何だろうか
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from 2022/03
技術とは何だろうか
建てる・住まう・考える
マルティン・ハイデッガー
訳者 森一郎
技術とは何だろうか 三つの講演 (講談社学術文庫) | ハイデガー,マルティン, 森一郎 | 哲学・思想 | Kindleストア | Amazon
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『技術とは何だろうか 三つの講演』(マルティン・ハイデガー,森 一郎):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部
本書は、20世紀最大の哲学者マルティン・ハイデガー(1889-1976年)が、第二次大戦後の1950年代に行った「技術」をめぐる代表的な三つの講演を新訳で収録するものである。
1950年6月にミュンヘンで行われた「物(Das Ding)」と1951年8月にダルムシュタットで行われた「建てること、住むこと、考えること(Bauen Wohnen Denken)」は、一対をなす講演になっている。ここでは人間によって作られ、いたわられる物のあり方が取り上げられるが、「物」では瓶(かめ)という身近な道具に即して、「建てること、住むこと、考えること」では橋や家屋といった建物に即して論じられているのが印象的である。そうした身近で具体的な存在者から出発して、徐々に話を展開し、最終的には世界に達する、という『存在と時間』(1927年)にもすでに見られる、ハイデガーの面目躍如と言うべきスリリングな展開を存分に味わうことができる。そうして、具体的な物に凝縮して浮かび上がる「世界」が、天・地・神・人から成る「四方界」として描き出される。
「物(Das Ding)」 1950年6月
「建てること、住むこと、考えること(Bauen Wohnen Denken)」 1951年8月
そして、1953年11月にミュンヘンで行われた「技術とは何だろうか(Die Frage nach der Technik)」は、そのような物と世界の応答関係と対照される形で、モノとヒトのいっさいをひとしなみに物的および人的資源として徴用しながら地球規模での膨張を続ける現代技術のシステムが論じられる。そのシステムは「総かり立て体制」と名づけられ、その歴史的運命からの「救い」が遠望されるに至る。
「技術とは何だろうか(Die Frage nach der Technik)」 1953年11月