岡本太郎とマルセル・モース
from 2022/05
岡本太郎とマルセル・モース
@yosukekaifu: 以前からの念願がかない、太陽の塔の「生命の樹」を見てきました。パリで人類学を学んだ岡本太郎氏ならではの発想と、スケールと、表現力に感嘆。これは刺激になります。
パリで人類学を学んだ岡本太郎
本を読む #057〈岡本太郎とマルセル・モース〉 | 論創社
岡本太郎は1957年に来日したロジェ・カイヨワと会い、やはり同年刊行のジョルジュ・バタイユの初邦訳『蠱惑の夜』に「序文」を寄せていた。
それは岡本が1930年代後半のパリにあって、社会学研究会に参加し、カイヨワとともにマルセル・モースの民族誌学の講義に出席していたことによっている。
その代償行為のようにして、戦後を迎え、モースの民族学に端を発する「自分の日本再発見」を試みようとして、日本紀行三部作『日本再発見―芸術風土記』(新潮社、58年)、『忘れられた日本―沖縄文化論』(中央公論社、61年)、『神秘日本』(同前、64年)が書かれていったと思われる。しかもそれはモースの『民族誌学の手引』(未邦訳、47年)と携えてであり、50年におけるモースの死を追悼する思いもこめていたのではないだろうか。
日本紀行三部作
日本再発見 芸術風土記
1958年
「日本再発見 芸術風土記」岡本太郎 [角川ソフィア文庫 - KADOKAWA]
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沖縄文化論 忘れられた日本
1961年
沖縄文化論 -岡本太郎 著|文庫|中央公論新社
ヴィジュアル版-沖縄文化論-忘れられた日本 (中公文庫, お54-2) | 岡本 太郎 |本 | 通販 | Amazon
神秘日本
1964年
「神秘日本」岡本太郎 [角川ソフィア文庫 - KADOKAWA]
Amazon.co.jp: 神秘日本 (角川ソフィア文庫) 電子書籍: 岡本 太郎: Kindleストア
民族誌学の手引き
Manuel d'ethnographie
マルセル・モース(Marcel Mauss)の講義録
なおずっと絶版だった三部作も含めて、2010年にちくま学芸文庫で『岡本太郎の宇宙』全5巻が刊行された。また同年モース研究所の好著『マルセル・モースの世界』(平凡社新書)が出され、そこには岡本とモースの関係を論じた渡辺公三による「知の魔法使いとその弟子」も収録されている。 そしてさらに岡本も先の自伝でふれ、また出演している1975年の映像文化人類学者ジャン・ルーシュのドキュメンタリー『マルセル・モースの肖像』への言及もあるので、ぜひ一読を勧めたい。
『岡本太郎の宇宙』ちくま学芸文庫 全5巻 2010年
筑摩書房 岡本太郎の宇宙
マルセル・モースの世界
2010年
平凡社新書
Amazon.co.jp: マルセル・モースの世界 (平凡社新書) : モース研究会: 本
マルセル・モースの世界 - 平凡社
『マルセル・モースの世界』は「マルセル・モース研究会」の共著。この研究会はこの全3巻の原著と『政治著作』および『民族誌学の手引き』をもとに、全6巻の著作集の翻訳プロジェクトとして発足しました。この新書の刊行時(2011)に近刊となったまま未完のプロジェクトとなっています。 https://twitter.com/n_a_k_a_m_u_u/status/1504736362880135169
田沼武能『岡本太郎「芸術風土記」』
「序文」
その根底にあるものはすべてマルセル・モース氏から学んだ民族学であり、文化人類学なのだ。
マルセル・モース
https://ja.wikipedia.org/wiki/マルセル%E3%83%BBモース
https://ja.wikipedia.org/wiki/岡本太郎#滞仏生活とピカソの衝撃
一平が朝日新聞の特派員として、ロンドン海軍軍縮会議の取材に行くことになり、岡本も東京美術学校を休学後、親子三人にかの子の愛人の青年二人を加えた一行で渡欧。一行を乗せた箱根丸は1929年(昭和4年)神戸港を出港、1930年(昭和5年)1月にパリに到着。以後約10年間をここで過ごすことになる
フランス語を勉強するため、パリ郊外のリセ(日本の旧制中学に相当)の寄宿舎で生活。語学の習得の傍ら、1932年頃、パリ大学(ソルボンヌ大学)においてヴィクトール・バッシュ教授に美学を学んでいる。「何のために絵を描くのか」という疑問に対する答えを得るため、1938年頃からマルセル・モースの下で絵とは関係のない民族学を学んだといわれている
パリ大学ソルボンヌ校の哲学科に聴講生として通うようになる。さらに民族学科に移り、そこで文化人類学者マルセル・モース教授と出会い、彼の講義から多大な影響を受ける。やがて岡本は思想家ジョルジュ・バタイユとも出会い、盟友として親交を深めた