ロシアは戦略兵器の負担により弱体化した
ロシアは戦略兵器の負担により弱体化した
――元韓国軍将校として、ロシア軍の苦戦をどう分析していますか。
2014年のクリミア「併合宣言」を巡り、ロシアがウクライナを過小評価していたことや、権威主義の腐敗など色々な理由があると思います。
興味深いのは、ロシア軍にとって核弾頭など戦略兵器が重い負担になっているという事実です。韓国とロシアは国内総生産(GDP)の規模がほぼ同じです。ただ、ロシアの国防費は韓国の2倍近くもあります。韓国は国防費のうちの30%を武器の購入など軍事力強化費に、残り70%を人件費や武器の修理などの運営費にそれぞれ使います。ロシアの場合、40%くらいが軍事力強化費だとされています。
ロシア軍は戦略兵器が重い負担になっている
韓国とロシアは国内総生産(GDP)の規模がほぼ同じ
ロシアの国防費は韓国の2倍
韓国は国防費のうち30%が軍事力強化費、残り70%が運営費
ロシアは国防費のうち40%が軍事力強化費
ただ、ロシアは、韓国の2倍以上もある軍事力強化費用のおそらく7割くらいを、戦略兵器に費やしているようです。米国との戦略兵器開発競争に打ち勝ち、北大西洋条約機構(NATO)に勝利するためには、戦略兵器が不可欠だと判断しているからです。
ロシアは軍事力強化費用の70%を戦略兵器に
戦略兵器=核弾頭など
でも、核弾頭の開発や原子力潜水艦の維持運営などには膨大な費用が必要です。結果的に、ロシアの通常兵器が弱体化する結果を招きました。ロシアは米国と並ぶ「2大軍事大国」と評価された時代もありましたが、「張り子の虎」だったことが証明されたわけです。
戦略兵器は維持運営に膨大な費用が必要
ロシアの通常兵器が弱体化する結果を招いた