メトロの民族学者
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from 2022/05
メトロの民族学者
水声社
マルク・オジェ
今週の本棚:堀江敏幸・評 『メトロの民族学者』=マルク・オジェ著、藤岡俊博・訳 | 毎日新聞
乗客は皆孤独、自身の内面を対象化
パリに地下鉄が敷設されたのは一九〇〇年、パリ万博にあわせてのことだった。最初に開通したのは会場を通るポルト=ド=ヴァンセンヌとポルト=マイヨを結ぶ一番線。現在、山手線の内側ほどの範囲に十四の路線が網の目状にひろがっている。
本書の原版が刊行されたのは八六年。当然ながら携帯電話もインターネットもなく、まだ自動運転の路線も存在していない。三五年生まれの民族学者マルク・オジェが読み解くのは、人々が自分の眼と身体の記憶を頼りに移動していた頃の、狭いパリ市内の地下世界だが(ただし一部は高架で地上に出る)、都市圏の日常生活の奥深くに分け入っていく思考の眼差(まなざ)しはいまも古びていない。
blog 水声社 » Blog Archive » 2月の新刊:メトロの民族学者《人類学の転回》
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《人類学の場》としての地下鉄
日々なにげなく通り過ぎる地下鉄はいかなる場=空間なのか? 
文豪や政治家の名前、そしてかつての戦場……
駅名は集合的記憶を支え、日常を行き交う私たちの個人の記憶のよすがとなる。
車内の様子や駅の情景、人々の動きの具体例をさまざまに取り上げ、パリのメトロを契約的かつ経済的な空間として読み解く。
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非‐場所
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