ハイパーリンクが腐る
ハイパーリンクが腐る
https://gyazo.com/e7199bc0d1e8fa1d5f5e3353c38e332b
- 印象の強さとユニークさは両立しがたい
- 改名するとハイパーリンクが腐る(これはネット以降の特徴)
- ネーミングはメタなゲーム
改名するとハイパーリンクが腐る(これはネット以降の特徴)
ネット以前は割りと節目で名前を替えて居たと思う。名前の価値の高そうなエンタメでも、日ハムとかは都合7回くらい改名していたと思うが「フライヤーズ」が良いとか聞かない。
で何が変わったというとハイパーリンクの登場じゃないか。
Scrapbox が Cosense に改名されることについて*1、こんなふうに言っている人がいて、「おお、素晴らしい!最高のパンチライン!」と思ったという話です。
「ハイパーリンクが腐る」これほど最悪なことがあるだろうか。「リネームでそのハイパーリンクは腐りますが大丈夫です、リダイレクトするから」なんていう物言いのクソさ加減がよくわかる。素晴らしい。インターネットには息をするように、パンチラインを吐く人たちがいる。ゴロゴロいる。
「ハイパーリンクが腐る」
リンクがクリックされていない状態を指して問題だ、と言っているのが私で、
クリックされた状態を指して問題ない、と言っているのが shokai サンなので、
この話はいつまでたっても交わらないですし、
僕にとってはこの先、永続的に問題は解決されないので、
いつまでたっても同じことを言い続けると思います。
インターネットがなくなるまで、
または、飽きて興味がなくなるまで、
私自身は、インターネット強者なので、ここに内在する事象が、問題になる場面に立ち会っても、自分のために解決する手段や手法や記憶や記録を持ちますが、
まだ見知らぬ、これからインターネットを泳ぐことになる、偉大な誰かにとって、問題になる可能性がある、ということを、最悪だと言っています
ハイパーリンクは腐りますが、クリックすればリダイレクトされるので問題ありません。
少々傷んでいますが、火を通せば、美味しく召し上がることができます
以下、後日談
2024/08/28 記す
なぞかけみたいになっているので説明しておく
いまさらで下世話な感じもするけど
ハイパーリンク(Hyperlink)とは、ハイパーテキストにおいて、複数の文書を結び付ける役割を担う「参照」である。ハイパーテキストの根幹をなす。単に「リンク」とも呼ばれる。
最もよく使われているであろうとされるリンクは、World Wide Web(WWW)におけるUniform Resource Locator(URL)によるものである。
HyperText Markup Language(HTML)で記述されたウェブページでは、次の様にa要素(アンカー要素)を用いる(Extensible HyperText Markup Language(XHTML)においても同様)。
<a href="https://ja.wikipedia.org/">Wikipedia</a>
便宜上、仮想的なハイパーリンクを規定しよう
hostName/pageName
hostA の pageX というページへのハイパーリンクが hostB の pageY というページに書かれています
hostB/pageY ---> hostA/pageX
ハイパーリンクには二つの価値があります
「参照されている」という価値
「参照している」という価値
うんと話を端折ります
このリネームで問題になるのは「参照している」ページを探す場合です
「参照されている」ページは単独に一つだけ存在しますが、
「参照している」ページはインターネットに最低では0個、最大では無数に(インターネットに存在するページと同数)存在する可能性があります。そしてそれは Cosense のシステム上に限定されません。インターネットの話です
Web のハイパーリンクにはバックリンクがありませんので、違う方法で探す必要があります
なにがしかのアーカイブ、インデックス(Google Search とか Wayback Machine とか Twitter のタイムラインとか)にて「参照されている」へのハイパーリンクが掲載されているページを探すことになります
ある日時から hostA/pageX にを指し示すハイパーリンクは hostRenameA/pageX と変更されます
hostA/pageXという古いハイパーリンクをクリックした場合 Cosense 側でリダイレクトされるので hostRenameA/pageX が指し示すページに到達できます
ただしそれはあくまでクリックされた場合だけです
「参照している」ページの hostA/pageX を指し示すハイパーリンクが書き換わるわけではありません。この文字列は永続されます
将来のある時点で hostRenameA/pageX というページを「参照している」ページを探すために、変更される前の hostA/pageX という文字列が掲載されているページを探す必要があります
Scrapbox から Cosense へのドメイン変更でこのような問題が発生します
このことを「問題だ」「残念だ」と言いました
蛇足ですが「グルーのパラドックス」という話があります。その話とこの話はまったく関係ないんですけど、自分の中ではこの二つは超密接なものになってしまいました
hostA/pageX が hostA/pageRenameX と変更される場合については、
ユーザーにその自由がある、という理解です
Wiki は、その歴史の始めから、 URL とページ名が強く結びついていました
そしてページ名は、それが現れる文脈と強く結びついています
文脈にあわせて、それは変化する可能性があります
ユーザーが自分の意志で pagename を書き換えるのと、サービスが自分たちの都合で hostname を書き換えるのとは、ちょっと意味が違うと思います
時間が経ってしまってどうでもよくなった感があります。その理由は、
Cosense って、永続的なものではない
Cosense って、開かれている、のではなく、閉じている
この二つを感じていますが、これは感情的なものですかね。たぶん「それはオマエの意見だろ」的なものです
https://gyazo.com/ad66a313eb480705edfdd3b645cb4e78
ここには自分の知りたいことはなんにも載っていない
Gyazo をリブランディングしない理由が、もし URL を変更することによるデメリットに依るのだとしたら?
なんかそのへんに、自分が納得できる答えがある気がする
Helpfeel という会社が上場を目指している、もうその目前のフェーズにいる企業である、というのは理解している
企業が永続することの意味とか価値とかは、理解している
でも僕はインターネットの人だから「そんなことは知ったこっちゃない」「これはインターネットの話だ」という姿勢です
もし今回のカンファレンスに行っていたら、言わなくて良いことを言っていたかもしれないので、行けなかったのは残念だったけどラッキーだったかもしれない