ザトペックにはストップウォッチしかなかった
from 2020/07
「ザトペックにはストップウォッチしかなかった」というフレーズを思いついた
https://ja.wikipedia.org/wiki/エミール・ザトペック
ザトペックにはハートレートモニターも GPS も無かった
しかし、彼は世界で一番速い男となった
という文脈でのフレーズです
それは事象を正確にとらえているだろうか
以下に、検証をあげる
「何より必要とされたのは大砲の着弾地点の測定など軍事の世界でした」
ストップウォッチの技術革新には、
https://museum.seiko.co.jp/knowledge/story_06/
19世紀の世界では、ストップウオッチは競馬やスポーツ競技で使われましたが、何より必要とされたのは大砲の着弾地点の測定など軍事の世界でした。
その後、技術と産業の進歩に伴い、自動車や飛行機のスピード計測、更には工場の生産効率の測定など幅広い分野で活用されていきます。
活用範囲が広まるにつれ、普段腕に付けている時計で必要な時だけ経過時間を計りたいという社会的要請も高まっていきます。
ストップウォッチの技術革新と、1マイル4分の壁突破は繋がっている
みたいなこともうまくまとめれば言えそう
第一次世界大戦 1914-1918
https://ja.wikipedia.org/wiki/第一次世界大戦
第二次世界大戦 1939-1945
https://ja.wikipedia.org/wiki/第二次世界大戦
ホイヤーの Mikrograph
1916
ちなみに、これ以上に細かい単位での計測は、100年後の1916年、ホイヤーが作った1/100秒ストップウオッチまで待たなければなりません。 https://museum.seiko.co.jp/knowledge/story_06/
1916年のホイヤーのMikrographは、1秒間に100振動するムーブメントによって1/100秒が計測できるストップウオッチです。 https://museum.seiko.co.jp/knowledge/story_07/
https://gyazo.com/6068556df6cf12a392f6038afac19524
https://en.wikipedia.org/wiki/Fully_automatic_time#History
1896年のアテネの第1回近代オリンピックで、計測に初めてロンジンのストップウォッチが採用されました。とはいえまだ公式記録は目視による1秒単位のものでした。1916年、ホイヤーは1/100秒単位の計測を可能にしたストップウォッチ「マイクログラフ」を開発し、この技術により、1920年のアントワープのオリンピックで公式計時を担当しました。そして、この大会から機械による1/5秒単位のタイムが公式に記録されるようになりました。1932年ロサンゼルス大会ではオメガが公式計時を担当し1/10秒単位にまで進歩しました。 http://www.tokeizanmai.com/chronograph.html
「ヌルミはストップウォッチを用いラップタイムを計測した」
ヨハネス・パーポヌルミ選手はストップウォッチを用いラップタイムを計測した。そしてペース配分を取り入れた最初の選手である。 http://sobakon.net/pages/olinpic/marathon.html
パーヴォ・ヨハンネス・ヌルミ(フィンランド語: Paavo Johannes Nurmi、1897年6月13日 - 1973年10月2日)は、フィンランドの中距離走と長距離走選手。20世紀初頭に長距離走をほぼ支配したことから、フライング・フィンと呼ばれた https://ja.wikipedia.org/wiki/パーヴォ・ヌルミ
ヌルミが世界記録を更新したのは1923年
第一次世界大戦終了後、ストップウォッチはスポーツの世界へ、みたいなことが上手いこと言えそう
https://gyazo.com/c5f4c7c9cf7bed4bf4a584cd6d6310b9
https://en.wikipedia.org/wiki/Mile_run_world_record_progression
via https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2019/12/01/000000
「ザトペックにはストップウォッチ*しか*なかった」というよりは、「ザトペックにはストップウォッチ*が*あった」というべきか
ヘルシンキ大会(1952年)でザトペックが5,000m、10,000m、そしてマラソンと長距離の種目を独占し、人間機関車といわれた。ザトペックはトレーニングに400m走とジョグ200mを交互に20本走っていた。現在ではインターバルトレーニングといわれるが、心肺機能の強化と最大酸素摂取量を増加する効果がある。 http://sobakon.net/pages/olinpic/marathon.html
ストップウォッチ、つまり時間を計測することは、革新の大きな力となった可能性がある