オッカムのかみそり : 最節約性と統計学の哲学
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from 2021/07
オッカムのかみそり
エリオット・ソーバー 著
森元良太 訳
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オッカムのかみそり - 株式会社 勁草書房
哲学だけでなく科学や日常生活など多様な場面で利用される「オッカムのかみそり」。だが使い方はさまざまで、どう単純ならばよいのかはっきりしない。そんなオッカムのかみそりの歴史をひもとき、なぜ単純がよいのかを探り、使用法を各種紹介しつつ、統計学の哲学の観点から捉えなおす。「統計学の哲学」への手引きとなる1冊。
オッカムのかみそり : 最節約性と統計学の哲学 | NDLサーチ | 国立国会図書館
オッカムのかみそり: 最節約性と統計学の哲学 | エリオット・ソーバー, 森元 良太 |本 | 通販 | Amazon
目次
はじめに
謝辞
第1章 最節約性に関する一切れの歴史──アリストテレスからモーガンまで
命名式
自然は無駄なことを一切しないというアリストテレスの原理
オッカムはかみそりをどう振るったのか
地球中心説と太陽中心説の宇宙論
神と自然法則をめぐるデカルトとライプニッツ
デカルトによる導出
あらゆる可能世界のなかでの最善を主張するライプニッツ
過剰な原因という贅沢を避けることについてのニュートンの考え
自然の斉一性原理に関するヒューム
カントによる神の降格
ヒューウェルによる帰納の統合
ミルはかみそりの刃渡りを短くしようとした
福音主義の物理学者ジェイムス・クラーク・マクスウェル
モーガンの公準
結び
第2章 確率論的転回
2つの確率論の哲学
確率論入門とベイズ主義の基礎
ベイズ主義者にとってのオッカムのかみそり
2種類の事前確率
ジェフリーズの単純性の公準
ジェフリーズの公準に対するポパーの反論
ポパー、反証可能性、験証度
ポパーによる単純性の特徴づけ
最節約性と非一番手の事前確率
尤度と共通原因
類似性について
ライヘンバッハに関する3つの区別
ベイズ主義的なオッカムのかみそり
頻度主義と調節可能パラメータ
唯一の結果に対して原因はいくつあるか
ベイズモデル選択
モデル選択の世界
2つの最節約性パラダイムの違い
なぜ偽のモデルが真のモデルよりも予測の精度が高く(かつ真理に近く)なる場合があるのか
2つの最節約性パラダイムの共通点
結び
第3章 進化生物学における最節約性──系統学的推論
共通祖先
ちょっとした歴史
オッカムがマルコフに出逢う
忠実に反映することを含意する2つのモデル
共有原始形質
スミス/コックドゥードル定理
祖先の形質状態を推定する──忠実に反映しない2つの事例
別の規準──統計的一致性(statistical consistency)
さらに別の規準──最節約性が当て推量(guessing)よりも信頼できるのはどのような場合か
先へ進むことともとへ戻ること
葉の形質状態を推定する──擬人主義と比較心理学
新旧の最節約性
結び
付録3.1 共有派生形質1-1-0が(XY)ZをX(YZ)よりも支持し、共有原始形質0-0-1も同じくそれを支持し、かつ最節約性に統計的一致性があることの十分条件
付録3.2 共有派生形質が共有原始形質よりも近縁性の強い証拠となる条件
付録3.3 (P(ヒトにMがある|チンパンジーにMがない))/(P(ヒトにMがある|チンパンジーにMがある))を1よりも非常に大きくする条件
第4章 心理学における最節約性──心を読むチンパンジー
実験
対立する解釈
ホワイトンの矢印
2つの最節約性パラダイム
ブラックボックスからの教訓
遮断を一切引き出さない、心を読む別のモデル
学習と遮断
連関、相関、検定
最節約性再訪
遮断に関係しないチンパンジーの相互比較
行動主義と心理主義
結び
第5章 哲学における最節約性
さまざまな自然主義
無神論と悪の問題
証拠の不在と不在の証拠
心身問題
心的なものの因果作用
道徳実在論
遮断についての誤解
数学についての唯名論とプラトン主義
独我論
帰納の問題
結び
参考文献
訳者あとがき
索引
朝からずっと “〆切様” が背後に取り憑いていたのだが,先ほどやっとエリオット・ソーバー[森元良太訳]『オッカムのかみそり : 最節約性と統計学の哲学:最節約性と統計学の哲学』(2021年5月20日刊行,勁草書房,東京, viii+352 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-326-10294-5 → 目次|版元ページ)の書評原稿(1,446字)を編集部に打ち返したので,憑き物は落ちたとさ.ふー.訳本2冊(うち1冊は書込み付箋用)と原書を並べて格闘したが,蕎麦センセイは何度登攀してもどこかで滑落してしまう.この本は第2章の統計学哲学チャプターを生き延びればあとは何とかなる.登攀途中に捕れた “蟲” たちは訳者に送付して展翅展足を依頼した. http://leeswijzer.org/diary2021-07.html#12
展翅展足
エリオット・ソーバー[森元良太訳]『オッカムのかみそり:最節約性と統計学の哲学』(2021年5月刊行予定,勁草書房,東京, 税込価格4,950円, ISBN:978-4-326-10294-5 → 版元ページ)※をを,やっと翻訳が出るのか.首を長くして何年もお待ちしておりましたです.原書:Elliott Sober 『Ockham's Razors: A User's Manual』(2015年7月刊行,Cambridge University Press, Cambridge, x+314 pp., ISBN:978-1-107-06849-0 hbk → 目次|版元ページ).本書には系統推定論と系統比較法(PCM)の最節約法と最尤法に絡む議論もあるので,進化学者は統計学の哲学も勉強しましょう. http://leeswijzer.org/diary2021-04.html#17
次の森元良太さんがエリオット・ソーバー『オッカムの剃刀』(某出版社刊行予定)を翻訳中と宣伝しているぞ! posted at 15:42:45 http://leeswijzer.org/diary2018-04.html#08