用語集
橘榛名が考へた事をバーッと書き出すのを容易ならしむる爲、橘榛名が心內で使ふ用語は成るべく其の儘書く事にする。
本來の辭書的な意味とは可也異なった意味で使はれる語。
獨自の意味や價値判斷を上乘せして用ゐてゐる語。
帝國・文明・社會
肉なる腦
自由に思考する事が出來ない精神の有樣の表現。
思考は獸の性から完全に解き放たれる事は出來ない。臭い人がゐたら厭な氣持ちに成るし、美味しさうな物を見たら食べたく成る。
人樞
天秤する
バランスが取れる、と云ふ意味。
e.g. 「AとBが天秤する。」→「AとBが同程度に成る。」
バランスが取れるか比較する、と云ふ意味。
e.g. 「AとBとを天秤する。」→「AとBとを比較する。」