2023-10-12迄に生じたイメージの展開
チェスのゲームが終ったところから。
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チェスのゲームが終った時、
「移動を續けなくては成らないが、此のチェスの駒達は、此處に置いて行かねば成らない」
と云ふ事が觀念せられた。
其の事が觀念せられた時、時制を喪失した一聯の像が同時に現れた。
一聯の像
黃色い砂に風化して行くチェスの駒。
赤い砂礫の荒れ野。
課題の見出だされる庭園。
庭園に繁茂する綠の植物達と花々。
南の果てに在る大きな遺跡と祭壇。
祭壇の左右に立つ白大理石と黑大理石で出來た大きな二本の石柱。
石柱に挾まれた祭壇。
赤い柱が祭壇に立てられなくては成らない。
其れは荒れ野の主である綠の柱と呼應する。
だが、最初に私が柱を立てようとする時、必ず、未だ其の時では無いと云ふ事が明かされるであらう。
西の果てに在る紫色に霞む靈園都市。
一聯の像の流れた後、また土のチェスセットの前に意識が戻って來た。
黑い駒を私が一つ片手に取って擦ると、觸れた所から黃色い乾燥した砂と成って地に降り積もった。
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【考察】
チェスの駒は赤い砂と紫の水を合せて作った物の筈なのに、崩れる時は黃色い砂に成ってゐる。
黃色。以前のセッションで黃色と金色の相反と重複と被覆に就て考察せられた。
古く、黃色は愚かさ、気狂ひ、稚さに列なる色であった。黃色い救急車の黃色。
金色は、小學生の時の二神敎に據れば創造と秩序と永遠の色で、新たなるエルサレムの色である。
五色分心分界論では、黃色は文明と帝國に當てられてゐるが、此れは黃色と云ふよりは金色の働きを持ってゐる。
五色分心分界論のスペクトラム上に敢て以前の黃色が象徵する物を置くなら、恐らく藍色と紫色の閒邊りに置かれると思はれる。
黃色=愚かさ、気狂ひ、稚さ=獸性と強慾と身勝手さ。癇癪を起こし暴れ囘る子供の像によって象徵せられる。
黃色が忌まれた爲に象徵として丸ごと忘却され、後に金色が其の後を埋め合せた。か?
イメージを進めて行きませう。