計画された偶発性理論
1999年カウンセリング学会誌に発表された考え方。 スタンフォード大学のクランボルツ(Krumboltz)教授によると、500人以上のビジネスパーソンのキャリアを分析した結果、
「キャリアの80%は、予期しない偶然の出来事によって形成される」
という結論を導き出した。
では仕事で成功している人はただ運がよかったのか、というとそうではない。 例えば、努力の先に予期せぬ偶然の出会いがあったとかそういうことだそうだ。
個人が自律的にキャリアを切り開こうと思ったら、偶然を必然化し、偶然を味方につけることが必要になる。
そのために、特定の行動パターン・思考パターンが必要であり、それは次の5つの特徴があるという。
自分の考えや価値観に、根底の部分ではこだわりを持ち続け、簡単にあきらめない。
環境がどのように変わっても対応し、今の具体的計画にとらわれず、予想外のチャンスも活かすことができる。
どのような結果になろうとも、自分のキャリアにとって、それなりに役立つ部分があったと、ポジティブにとらえることができる。
変化が激しく、先行きの見えない時代には、自らリスクを取ることができる。受身でもリスクは向こうからやってくる。