確証バイアス
確証バイアスとは、自分が聞きたくない情報を無視し自分の先入観を裏付ける情報を重要視してしまうことを言う。
合理的意思決定のプロセスは情報収集を客観的に行うことを前提としている。
しかし、われわれは選択的に情報を集めている。
確証バイアスとはこうした選択的認識が特定の形を取ったもののひとつなのである。
これにより自分の先入観を裏付ける情報は重視し、矛盾する情報は軽視するようになる。
確証バイアスに取り付かれてしまう理由として以下のことが考えられる。
まず第一に一貫性があるということが挙げられる。
ひとつの進路を取り続け、その進路が誤りであると示唆する可能性のある情報を無視することによってさらに一貫性を高めることができる。
もうひとつの説明は、自分の正しさを確認する証拠は褒美の役割を果たしさらに確信を強めてくれるということである。
三番目の説明は、自分の考えを裏付ける証拠であれば、矛盾が生まれたり問題が複雑化したりすることが少なくなるということである。