有意味学習
有意味な過程とは
潜在的に象徴・概念・命題が一対一で対応している 認知構造の中で、関連づけられ編入されるときに明確に言葉で表すことができ区別される意識的な経験。 有意味学習と対照的に、機械的な暗記学習(role learning)とは、物事を恣意的・逐語的な方法でのみ認知構造に関連する別個の実体として習得する過程。
つまり既存知識とはほとんど、あるいは全く関連がない。 有意味学習は、認知構造において関連する既存知識に新しい知識を関連づけるため、全体として包括的な概念の体系となる。
学習状況が有意味になりうるのは以下のときである。
学習者が、新しい学習課題とすでに知っていることとを関連づける傾向にある。 学習課題自体が学習者にとって有意味である。
機械的学習と有意味学習
オーズベルは、学習は新しいものがすでに存在する認知概念と結びつくという過程を通して起こるものであると考えた。
彼の考える学習の認知理論は機械的学習と有意味学習によって説明できる。 機械的学習とは、別個のものが意味を持った関係を作らず、認知体系と気ままに結びつくことによって起こる学習である。
また有意味学習は、新しいものとそれと関連する認知体系の中のものとを結びつけることによって起こる学習である。 有意味学習において新しいものが認知体系に入るとき、それらは互いに作用しより大きな包括的な概念により包摂される。
また、私たちは必要性がある場合、または学習するべきだと強く動機付けられた場合、物事を意義のあるものとしてとらえる。 記憶の保持
どちらでも記憶することは可能なので、機械的学習と有意味学習の区別は重要でないように思われる。
しかし、記憶の保持の点から考えると、二つの区別は重要である。
後者のほうが、長い期間の記憶の保持には適している。