悪魔の代弁者
あえて異論を唱える。
カトリック教では或る故人を聖列に加える際に、誰かが「悪魔の代弁者」として指名されて、その人が故人を可能な限り非難する。
それでもやはり偉大な人物であることが示されれば、晴れて聖人になれるそうだ。「列聖調査審問検事」とも訳される。
転じて、論争などであえて反論を唱える人もこう呼ばれることがある。
ミルは、不寛容で知られるカトリックでさえも、ある人が偉大な人物であったかどうかを確かめるためには、非難を一切封じるのではなく、かえってあらゆる非難を論駁することが最善の手段と考えているという例を挙げ、 言論の自由の重要性を説いている。
あまのじゃくも時には必要さ。