ブロゴスフィア
インターネット上に公開され、相互にリンクされた多数のブログという基盤の上に形成される言論空間のこと。日本では“オンライン・コミュニティ”と理解されることが多い。 ブログ(blog)、ロゴス(logos=言語、論理)、スフィア(sphere=天球、世界)などを引っ掛けた造語で、バイオスフィア(生物圏)やノウアスフィア(叡智圏)からの類推か、「ブログ圏」と訳されることもある。
ブログスフィアという表現は、米国のライター・編集者であるブラッド・グレアム(Brad L. Graham)が自身のブログの1999年9月10日のエントリーで、「ウェブログ」(weblog)がブログ と呼ばれるようになったことに対して、接頭語ないし接尾語のようだとしたうえで、「グッバイ、サイバースペース! ハロー、ブロギバース! ブロゴスフィア! ブログモス!」と書き込んだのが最初だとされる。 その後、ブログによる言論空間・言論界を表す言葉として使われるようになったが、ブログが政治や公共意思決定などについての世論形成にどのような影響を与えるかは議論が分かれている。