ノーマライゼーション
デンマークのバンク・ミケルセンが精神薄弱者の処遇に関して唱え、北欧から世界へ 広まった障害者福祉の最も重要な理念である。
障害者を特別視するのではなく、一般 社会の中で普通の生活が送れるような条件を整えるべきであり、共に生きる社会こそ ノーマルであると言う考えである。
この理念は「障害者の権利宣言」の底流をなし、 「国際障害者年行動計画」及び「障害者に関する世界行動計画」にも反映されている。
正常化(ノーマライズ)されるべきは、障害を持つ個人よりも、むしろ,その人をとりまく環境のほうではないかという考え方に基づき、障害者であっても普通の生活ができるような環境を作ることを重要視する概念。 障害者にも対応可能であること。
日本語では、産業・IT分野などで、ユーザビリティ(usability, 使い勝手、利用しやすさ)の意味で使われることが多い。 情報取得機会の均等についての配慮は、参政権など基本的人権の根幹に関わる課題であり、情報保障は情報におけるノーマライゼーションとしての性質を有する。
障害者教育分野では「ノーマライゼイション」と表記するのが一般的。
性別や人種、民族や国籍、出身地や社会的地位、障害の有無など、その持っている属性によって排除されることなく、地域であたりまえに存在し、生活することができる社会をいう。