ナンセンスの機械
『Le macchine di Munari』(1942年)
「学生時代、友人たちを笑わせようと思って、ただそれだけの理由で、描いたものである」
「われわれは機械の素晴らしさを称賛するが、ムナーリ、きみはそうではなくて役に立たない作品を作るのか」
ムナーリ
「マリネッティはユーモアのセンスがほとんどない」
序
ちょっとお耳を
目覚時計をおとなしくさせる機械
蝶の羽ばたきを利用した扇風機
疲れた亀のためにトカゲを使ったモーター
造花をにおわせる機械
食いしんぼうの蚊を悔しがらせる機械
ゆで卵を作るときの自動時間計測器
留守中でも笛をならすための機械
朝焼け(オーロラ)をはやく見るための装置
怠けものの犬の尾をふらせる機械
シャンパンを瓶の下から取り出す装置
乾燥卵の自動ふりかけ機
雨を利用してシャックリを音楽的にする機械
記者が出る時にハンカチをふらせる機械
解説