データベースの出現
多くの人がコンピュータを利用するようになってくると、関連するデータを整理して統合することによって、データの重複を無くした集合体を作成するようになった。
そして、データの独立を持ち、複数のプログラムからの同時処理を可能にするしくみも提供した。
これらの用語は、厳密には異なるものであるが、これらを同義で用いることがあるので、前後の文章からどちらを意味するかを把握しなければならない。
整理・統合された、他のデータとの重複がない互いに関連するデータの集合体であり、ひとつ以上の適用業務から利用される。 データベースの作成、再編成、再構成を行ない、かつデータ操作を可能にするソフトウェア群。
情報保守や、情報提供を可能にするコンピュータシステム。
データベース、DBMS、処理プログラム(適用業務プログラム)、および一般利用者(エンドユーザー)を包含するシステム。 データベースの考え方はコンピュータの発達と深く結びついている。
コンピュータが単なる計算機械としてではなく、情報処理機械として注目を集め始めると、現実世界の増大する一方のデータをコンピュータに大量に蓄え、それを共同で簡単に利用したいという要求が出てきた。
ファイルもデータの蓄積をめざしているが、単一のデータ構造であるため多目的利用には適していない。
そこでこの要求に答えようとするのがデータベース管理システム(DBMS)あるいは単にデータベースシステムである。これは次のようにまとめることができる。 大量のデータを効率よく格納できる。
データの多目的の利用ができる。