コストセンター
原価管理・責任会計において、原価集計を行うために設定される計算上の基本単位。
組織上の管理単位や原価管理上の原価部門がコストセンターに設定される場合もあるが、通常は作業の同種性などから、工程や作業、機械装置などの詳細な単位で設定される。
責任センターの1つ。
例えば標準原価法であれば、コストセンターごとに標準原価と実際原価を導き出し、その差異を解消すべく改善策を検討、実施する。
コストセンターの管理責任者は、その権限範囲内における原価の発生に対してのみ責任を負う。
コストセンターという用語は、企業組織論の文脈では「利益を創出しない組織」の意味で用いられることもある。
この場合はプロフィットセンターの対義語で、プロフィットセンターになるとコストセンターではなくなるというニュアンスで語られるが、企業組織内の諸活動のほとんどは何らかのコストが発生しており、ほとんどの業務、工程、部門にコストセンターを設定でき、プロフィットセンターだからコストセンターでなくなるというわけではない。